
音楽を聴く時のみならず、通話にもイヤホンマイクを使う人が増えている。機能が増えたイヤホンの能力を100%発揮させるには、しっかりと設定するのが肝要。今回は、iPhoneでのイヤホンの使い方と基本的な設定方法を紹介していこう。
iPhoneでイヤホンを使う時の設定方法
iPhoneのモデルにもよるが、イヤホンジャックが装備されている機種であれば、本体に3.5mmのイヤホン端子を差し込めばそのまま使える。音楽を聴くのに特別な設定は必要ない。
ちなみにiPhoneはiPhone 6sまで3.5mmのイヤホンジャックを装備しているが、iPhone 7からはLightningコネクタでの接続となっている。この場合も、LightningコネクタにLightningコネクタ対応イヤホンをつなげば自動的に認識され、何も設定しなくても音楽を聴ける。
【参考】イヤホンジャックのないiPhone XやiPhone11で音楽を聴くならどんなイヤホンがいい?
iPhoneへのBluetoothイヤホンの設定方法は?
iPhoneの最新機種にはLightningコネクタが装備されているが、最近ではワイヤレスイヤホンが主流になりつつある。BluetoothでiPhoneにイヤホンをつなぐには、以下のように設定すれば良い。
「設定」→「Bluetooth」と進んでBluetoothがオンになっていることを確認したら、Bluetoothイヤホンのペアリングスイッチをオン(方法は製品ごとに異なるので説明書を見てほしい)。「自分のデバイス」という欄にBluetoothイヤホンの型番が表示されたらタッチし、「接続済み」と表示されればペアリング完了だ。
【参考】一度使ったらやめられない!iPhoneユーザーにおすすめのBluetoothイヤホン
iPhoneでイヤホンの音質は設定できる?
iPhoneには「イコライザ」という音質を調整できる機能がある。「設定」→「ミュージック」→「イコライザ」と進めば、様々な音質のプリセットが用意されている。
DanceやLoudnessなど、好みのプリセットをチョイスしよう。オフも設定できる。
iPhoneでイヤホンマイクを使うには設定が必要?
LightningコネクタでApple純正のイヤホンをつないでいるなら、通話でマイクを使うのに特別な設定は必要ない。心配な人は、一度設定を確認しておこう。
まず、「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」と進む。
「通話オーディオルーティング」の画面で、どのデバイスが選択されているか確認できる。初期設定では「自動」になっているので、そのままにしておけば基本的には問題ない。
なお、通話以外でマイクを使う場合は設定が必要だ。
「設定」→「プライバシー」→「マイク」と進むと、マイクの使用が許可されているアプリが一覧で出てくる。自分が使いたいアプリにマイクの使用が許可されているか確認しよう。
iPhoneでBluetoothイヤホンマイクを使う場合の設定は?
Bluetoothの設定でしっかりとペアリングされているなら、設定方法は基本的に通常のイヤホンマイクと変わりない。
iPhoneでイヤホンを使えない時はどうする?問題発生時の設定方法
ここからは、iPhoneでよく発生しているイヤホンの問題を取り上げよう。解決法は意外と簡単なことが多い。
Bluetoothイヤホンで音が聞こえない原因は?
iPhone本体から音楽が聴こえているのに、Bluetoothイヤホンから音が出ない場合には、まずペアリング設定ができているかを確認しよう。「設定」→「Bluetooth」と進んで「自分のデバイス」に表示されたBluetoothイヤホンの型番を確認。「未接続」になっていたら、タップして再接続すれば解決する。
iPhoneにイヤホンをつないでもヘッドホンモードにならない場合は?
ヘッドホンモードとは、iPhone本体からでなくイヤホンやヘッドホンから音が出ている状態。
ヘッドホンモードになっている時は、音量調節をするとiPhoneの画面にイヤホンの音量を示すインジケータが表示される。
イヤホンジャックやLightningコネクタにイヤホンをつないでもこのモードにならない時は、ジャックやコネクタを掃除してみると解消される可能性がある。
iPhoneからイヤホンを抜いても設定が解除されない時は?
イヤホンを抜いてもヘッドホンモードが解除されない場合は、まずiPhoneの再起動を試してみよう。多くのケースで解決されるようだ。
iPhone 7がイヤホンを認識しない
先述の通り、iPhoneはiPhone 7からイヤホンジャックをなくし、Lightningコネクタを装備した。Lightningコネクタが汚れているとイヤホンとして認識されない場合があるようだ。柔らかい布で端子を傷つけないように拭いてから、もう一度試してみよう。
iPhone 11で音が出ない時のワイヤレスイヤホンの設定は?
iPhone本体から音が出ているのにワイヤレスイヤホンから音が出ない場合には、ワイヤレスならではの問題をチェックしよう。
■ワイヤレスイヤホンが別のデバイスとペアリングしていないか
■バッテリーは充電されているか
■iPhone本体から離れた場所で使っていないか
■電子レンジや冷蔵庫など電波を発しやすい機械の近くで使っていないか
iPhone 7以降のモデルでは3.5mmイヤホンジャック用イヤホンは使えない?
お気に入りのイヤホンが3.5mmイヤホンジャック用でも、変換アダプタがあればiPhone 7以降のモデルで使える。
Apple純正 iPhone用イヤホンジャック変換アダプタ
こちらは、3.5mmのイヤホンジャックをLightningコネクタに変換するApple純正の変換アダプタだ。
当初はiPhone 7に付属していたのだが、現在は別売りで販売されている。これを使えば、お気に入りのイヤホンがiPhoneの最新機種でも使える。
Lightningコネクタをイヤホンジャックとして使うとiPhoneの充電ができない!?
イヤホンをつなぐために変換アダプタをLightningコネクタにさすと、充電ケーブルがさせなくなってしまう。充電しながらイヤホンを使いたいなら、Lightningコネクタと3.5mmイヤホンジャックを同時に使えるアダプタを利用するという手もある。
こちらはApple公式ストアで販売されている、Belkinの「3.5 mm Audio + Charge Rockstar」。iPhoneを充電しながら音楽も聴ける。
【参考】Appleオンラインストア
昔ながらのイヤホンからワイヤレス、ノイズキャンセリングへと進化を続けるイヤホン。機能が増えると、それなりに設定項目が増えていくものだ。情報をしっかりと集め、機能を100%使いこなしていこう。
※データは2020年9月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/ねこリセット