スマホでどこでも気軽に音楽や動画が楽しめるようになり、電車の中や移動中にイヤホンで視聴している人も多いのではないでしょうか。ですが、毎日使っているイヤホンや、スマホのイヤホンジャックの汚れに気づけていますか? 汚れを放置しているとノイズや音の途切れ、故障などに繋がる可能性もあります。
今回はイヤホンの掃除のやり方について紹介します。
イヤホンジャックの掃除の仕方
イヤホンとスマホや音楽プレイヤーをつなぐイヤホンジャック。意外と汚れの溜まりやすい場所です。イヤホンジャックを掃除しないと音質が悪くなる、ノイズが流れる原因になる可能性もあります。
イヤホンジャックになにもささっていないときに、ホコリなどが入ってしまうのが主な原因です。掃除がやりにくい部分ですが、エアダスター(空気を噴射して汚れをとるスプレー)を使って汚れをとばすだけでも綺麗になります。溜まった汚れが多い場合は、歯間ブラシで汚れを取り除きましょう。
ノイズや音の途切れが気になるときは掃除をした後に、「接点復活剤」を使うと改善できる場合があります。接点復活剤は通電性をよくしたり、錆を防止したりする効果があります。掃除した後に綿棒などに接点復活剤を塗布して、イヤホンジャック内部に塗りましょう。症状によっては改善される場合もあります。
イヤホンジャックの汚れを防止する方法としては、イヤホンジャック用のアクセサリーを刺しておくと効果的です。色々なタイプがあるのでチェックしてみましょう。
耳垢やホコリにご注意! イヤホンの掃除方法
iPhoneに付属しているイヤホンや似た形のイヤホンを利用している人は多いと思います。普段からずっと使っていると、気づくと汚れが溜まってしまっています。汚れの原因は耳垢やホコリなどで、放置していると非常に不衛生です。
掃除するときにはエアダスターを使って汚れを飛ばす方法がお手軽ですが、イヤホンの形によっては汚れを内部に押し込んでしまう可能性もあります。その場合は粘着性のある綿棒を使い、掃除する部分を下向きにして汚れが内部に入り込まないように注意して掃除しましょう。爪楊枝などでも代用できますが、キズがはいってしまう可能性もあります。
また、プラグ部分も掃除しましょう。気がつくと汚れがついていて、接触不良を起こしてノイズや音の途切れを引き起こす可能性があります。メガネクロスなどで汚れを拭き取った後に、前述のイヤホンジャックと同様に接点復活剤をプラグ部分に塗れば汚れの防止もできます。
カナル型イヤホンの掃除は特にマメに!
イヤホンのなかでも汚れやすいのが「カナル型イヤホン」です。カナル型イヤホンは小さな音まで拾えて、臨場感が楽しめるので人気の高いイヤホンのタイプです。しかし、耳栓のように耳の奥にイヤホンを入れて使用するので、耳垢などの汚れがつきやすいので注意が必要です。
掃除をするにはまず、イヤーピース(耳に当たるゴムの部分)を外します。カナル型イヤホンは本体とイヤーピースを分解できるものが多いです。汚れが溜まりやすいので、定期的にしっかり掃除しましょう。イヤーピースはウエットシートで全体の汚れを拭けば大丈夫です。また、意外と汚れが溜まりやすいので、ひっくり返して裏側の汚れも掃除しましょう。あまりにも汚れがひどかったり、破損があったりした場合はイヤーピースを交換するのがオススメです。
イヤホン本体の掃除には歯間ブラシが便利です。一番汚れやすい音がでるメッシュの部分や、細かい溝に溜まった汚れも掃除がしやすくなります。小さい汚れも難なくとれるのでおすすめです。
イヤホンが汚れていると、音質が悪くなるだけでなく衛生的にもよくないので、こまめに掃除しましょう。
イヤホンコードの掃除の仕方
意外と汚れや匂いなどがついているのがケーブル部分です。主な汚れの原因は、イヤホンをしまうときにバッグや衣服の汚れと接触してしまうためです。忘れがちですが、イヤホン本体と同じくらい汚れが溜まってしまいます。
殺菌成分やアルコール分のはいっているウエットティッシュで端から引っ張るように拭きましょう。拭いたあとに乾拭きして水分をとれば完了です。注意したいのは、強く引っ張るように拭いてしまうとプラグやイヤホンとの接続部分に負担がかかってしまい、故障の原因となってしまう可能性があります。あくまで汚れを取るのが目的なので、丁寧に扱いましょう。
今回は、イヤホンの掃除の仕方について紹介しました。人によっては毎日使うものの、あまり汚れに気づかないイヤホン。汚れが溜まったままだと、音質の悪化や故障の原因にもつながるので日頃からこまめに掃除するようにしましょう。
取材・文/三浦修靖