日々使っている洗濯機の内部には、黒カビや汚れが隠れている。そのまま放置すると、せっかく洗った衣服がカビ臭くなったり、逆に汚れが付着したりする。そのため洗濯機は定期的な掃除が必要だ。今回は洗濯機の掃除に欠かせないアイテム「洗濯槽クリーナー」に注目して、使い方やおすすめ製品を紹介しよう。
洗濯槽クリーナーの基本的な使い方を知っておこう
洗濯機の掃除には洗濯槽クリーナーを使うのが一般的だ。洗濯機のタイプや製品によって、その使い方や使用頻度が若干異なる。ここから詳しくチェックしよう。
【参考】自分で掃除する?プロに任せる?覚えておきたい洗濯機のクリーニング方法
洗濯機の掃除・洗濯槽クリーナーを使う頻度は!?
洗濯槽クリーナーのタイプによって理想の使用頻度は異なるが、一般的な家庭なら1か月に1度、少なくとも2~3か月に一度の頻度で掃除しておきたい。洗濯槽クリーナーの商品説明や使っている洗濯機メーカーの公式サイトに推奨する頻度が載っていることもあるので、チェックしよう。
ドラム式洗濯機は専用の洗濯槽クリーナーもある! 使い方は基本的に槽洗浄と同じ
ドラム式洗濯機とタテ型洗濯機では、洗濯槽クリーナーが共通で使えない場合がある。もしドラム式洗濯機の洗濯槽を洗浄するなら、ドラム式に対応した洗濯槽クリーナーを選べばいい。あとは使っている洗濯機に洗濯槽洗いモードがあるなら、それを選択する。洗濯機のメーカーが推奨する手順にしたがえば、問題なく洗濯槽を洗浄できるはずだ。
ここからは、メーカー別の洗濯槽クリーナーを紹介しよう。
【メーカー別洗濯槽クリーナーとその使い方】パナソニック
すでに黒カビや嫌な臭いが発生している場合は、黒カビを除去する「洗濯槽クリーナー」を使わなければならない。そこでおすすめなのが、パナソニックの『洗濯槽クリーナー(N-W1)』だ。コチラはタテ型にもドラム式にも使えるうえに、洗濯機はどのメーカーでもOK。
パナソニック『洗濯槽クリーナー(塩素系)N-W1』
刺激臭がするので、使う前に換気をよくしてゴム手袋をしよう。タテ型とドラム式で詳しい部分は異なるが、主な使い方の手順は以下の通りだ。
[1]衣類を入れずに電源を入れる
[2]「槽洗浄」コースを選ぶ
[3]ふたを閉めてスタート
[4]給水後、クリーナーをすべて入れる
[5]ドアを閉めて再スタート
所要時間は機種によって異なるが、長くて11時間程度になる。クリーナー自体はどのメーカーの洗濯機にも使用できるが、必ず洗濯機の機種ごとに使い方を確認しよう。
【参考】『洗濯槽クリーナー(塩素系)N-W1』(Panasonicオンラインストア)
こんなに便利な機能があるって知ってた?洗濯機の賢い使い方をメーカー別に解説
【メーカー別洗濯槽クリーナーとその使い方】日立
日立の洗濯槽クリーナーも、全メーカーの洗濯機に対応している。
日立『洗濯槽クリーナー SK-1』
パナソニック同様、使う前に喚起とゴム手袋の準備を必ずしておこう。槽洗浄コースがある場合とない場合、全自動洗濯機やタテ型洗濯乾燥機、ドラム式などで使い方が異なるので、ここでは、主な使い方を紹介する。
[1]電源を入れる
[2]「槽洗浄コース」を選ぶ
[3]洗濯槽クリーナーを1本(1.5L)入れる
[4]ふたを閉め、スタートボタンを押す
[5]終了
ドラム式の場合は[2]のあとにスタートし、給水後ドラムが回転し始めたら一時停止して、洗濯槽クリーナーを1本(1.5L)入れる。槽洗浄コースがない場合は高水位まで給水し、バケツなどを使って水を追加する作業が入る。洗濯機の仕様によって違うため、使い方は参考URLの取扱説明書をよく読んでほしい。
強力な洗濯槽クリーナーはどっち? 塩素系と酸素系はどう違う?
洗濯槽クリーナーには塩素系と酸素系があり、それぞれ特徴がある。
表にある通り、塩素系は殺菌力が強く菌の繁殖を防ぐのに効果的。酸素系は洗濯槽に付着した、固形の汚れをはがす力が優れている。どちらがより強力かというより、欲しい作用によって使い分けるといい。ただし、洗濯機によっては、酸素系を推奨していないものもある。自分の使っている洗濯機は何を推奨しているのかをまずチェックしよう。
酸素系洗濯槽クリーナーはどんな時に使うのがおすすめ?
洗濯した衣服にワカメのような汚れ(カビ)が付着した時は、汚れをはがす力が強い酸素系洗濯槽クリーナーがおすすめだ。
安価で掃除可能! 洗濯槽クリーナーとして使える酸素系漂白剤とは
酸素系漂白剤とは、過炭酸ナトリウムをベースにした漂白剤のことだ。50度から60度までのお湯と混ざることで、酸素の泡を発生させる。それにより黒カビや汚れを剥がす働きがある。
汚れを落とす仕組みは市販されている酸素系の洗濯槽クリーナーと同じで、台所用品の除菌や漂白、衣服の漂白やしみ抜きにも使えるなど、用途は様々だ。安価なため、頻繁に洗濯機の掃除をする方にはおすすめだ。
NICHIGA『酸素系漂白剤3kg』
【参考】Amazon詳細ページ
万能アイテム「重曹」は洗濯槽クリーナーの代わりになる?
重曹は生活のいろいろなシーンで活用できる便利なもので、洗濯槽クリーナーの代わりとして使っている人も多い。ただ洗浄力はそこまで高くないので、しっかり掃除をしたい人は洗濯槽クリーナーの使用をおすすめしたい。
ドラム式洗濯機ならパナソニックの専用洗濯槽クリーナーもおすすめ
パナソニックからは、ドラム式洗濯機の洗濯槽クリーナーも登場している。
パナソニック『洗濯槽クリーナー(塩素系)N-W2』
ドラム式専用に開発された製品で、特にパナソニックのドラム式洗濯機に使うならより最適だ。使い方は、前述したパナソニック洗濯槽クリーナーの使い方の項目を参考にしてほしい。
【参考】『洗濯槽クリーナー(塩素系)N-W2』(Panasonicオンラインストア)
ファブリーズと共同開発! アリエールの洗濯槽クリーナーの力は?
洗濯用洗剤で有名なアリエールでは、強力な洗濯槽クリーナーも出している。
アリエール『洗たく槽クリーナー』
非塩素系の洗濯槽クリーナーだが、長時間のつけおきが不要だ。活性酸素パワーによりカビ胞子除去率は99.9%を誇る。また、ファブリーズと共同開発しているため、ニオイもしっかり除去できる。
100均の洗濯槽クリーナーの効果はいかほど!?
洗濯槽クリーナーは、100円ショップでも買えることをご存じだろうか。成分はほとんど変わらないが、同じ塩素系の洗濯槽クリーナーで比較した場合、100円ショップの洗濯槽クリーナーのほうが内容量は少なめだ。
洗濯槽クリーナーの代用ってあるの? 台所用漂白剤は要注意
黒カビが発生した場合は、洗濯槽クリーナーを使うのが一番だが、発生前の予防対策なら洗濯槽クリーナーの代用として、衣料用の塩素系漂白剤が使える。ここで気をつけたいのは、同じ漂白剤だからという理由で「台所用」などを使うことだ。台所用の塩素系漂白剤・酸素系漂白剤はメーカーが推奨していないことがある。ほかにもクエン酸、お酢、前述した重曹も代用品としてよく挙げられるが、使う時は自己責任で行おう。
【参考】洗っても洗っても消えない洗濯物のイヤなにおい「ゾンビ臭」を解消する方法
洗濯槽クリーナーにもいろいろな種類があり、使い方も違ってくる。また洗濯機のタイプによって向き・不向きがあるため、安易に選んでもいけない。まずは、自分の家の洗濯機がタテ型なのかドラム式なのか、どれくらい掃除していないのかを把握した上で、適切な洗濯槽クリーナーを選んでもらいたい。
※データは2019年9月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品・サービスのご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/ねこリセット