吉野家以外でおすすめの、株主優待が人気の銘柄とは?
株主優待が目的の場合、その内容が重要になってくるが、各社で異なる優待の内容を比較するのはなかなか難しい。
そこで注目したいのが、優待利回りだ。「株式に投資した額に対して何%の配当があるか」を配当利回りというが、これと同じように「いくら分の金銭的価値のある優待を受けられるかをパーセンテージで示したもの」を優待利回りと呼ぶ。この優待利回りが高いものを選べば、投資効率を上げられるかもしれない。
初心者におすすめの株主優待は?
初心者は、まずは自分が知っている身近な会社から探すといいだろう。特に自社製品を配ったり、自社のサービスが割引で受けられたりする会社は、一般的に優待利回りが比較的良いのでおすすめだ。
おすすめの株主優待ランキング
参考までに、野村證券、大和証券が公開している株主優待の人気ランキングをご紹介しておく(2019年4月現在)。これはホームページなどに掲載されている株主優待の閲覧数をもとに算出されたものだ。
野村證券
1位 オリックス
2位 すかいらーくホールディングス
3位 日産自動車
4位 味の素
5位 日本たばこ産業
大和証券
1位 大和グループ本社
2位 日本水産
3位 ヤーマン
4位 イオン
5位 オリックス
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飲食業界の株主優待のおすすめ
最後に、吉野家以外の飲食業界のおすすめ銘柄を紹介しておこう。
株主優待でもライバル?「すき家」
吉野家と並ぶ牛丼チェーン大手のすき家は、ゼンショーグループの一員だ。ゼンショーホールディングスの株主優待も、グループ企業の各社で利用できる。ファミレスの「ココス」、丼ぶりと京風うどんの「なか卯」、回転寿司の「はま寿司」など計13社もある。
すき家も、吉野家と同じように年に2回優待券がもらえる。100株以上で500円券2枚、300株以上で6枚、500株以上で12枚、1000株以上で24枚、5000株以上で60枚という割り当てだ。
すかいらーくの株主優待も人気
吉野家やすき家と同じく、すかいらーくもグループを形成しており、株主優待がその各社で使える。グループは株式会社すかいらーくレストランツだけで、ガスト、バーミヤン、夢庵など16ブランドもあり、そのほかにニラックス株式会社の7つのブランドでも優待が受けられる。
すかいらーくホールディングスの場合、特徴的なのは株主優待がカード化されていることだ。カードは1000円、3000円、5000円の3種類。カード型だが、ほかのプリペイドカードと違って500円単位でしか使えず、端数は記録されない。
配布は、年に2回。100株以上で3000円分を2回。300株以上保有していると配布される。カードの金額が時期によって違い、300株以上で9000円(6月末基準日)と1万1000円(12月末基準日)、500株以上で1万5000円と1万8000円、1000株以上で3万3000円と3万6000円となっている。
すかいらーくの株主優待は、買取にはやや不利?
すかいらーくの株主優待はカードなので持ち運びには便利なのだが、一度使ってしまうと、残りの金額にかかわらず使用済みとなり、金券ショップの買い取り対象外となる。
一方、吉野家やすき家のような金券タイプは、1枚ごとに買い取り対象となる。すかいらーくの株主優待は買い取り金額も額面の70%くらいのところが多く、吉野家、すき家よりも低めとなっているようだ。
すかいらーくの株主優待はいつ届く? 到着日は?
すかいらーくの株主優待は、6月末日の株主には9月中旬、12月末日の株主には3月中旬に発送される。具体的には、2018年12月末の株主には3月13日に発送されている。この数日後には到着しているはずだ。
以上、吉野家ホールディングスの株主優待を中心に、株主優待について解説してきた。お得な株主優待はほかにもある。興味を持った人は、この記事も参考に、自分に合った株主優待を実施している会社を探してみてほしい。
文/ねこリセット
※データは2019年4月時点での編集部調べ。
※本記事は投資を推奨する目的はありません。あくまで自己責任・自己判断でご利用下さい。
※株式の価格は相場の上下により変動します。また、株主優待や配当も、当該企業の都合により内容の変更がありますのでご注意ください。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。