TVや雑誌で話題になる「株主優待」。聞いたことはあるけれど詳しく知らない、そもそもどうやったら受け取れるのかわからないという人は多いのではないでしょうか。また、興味はあるけれど、投資には難しい知識が必要になると思っていて尻込みしている人も多いかもしれません
実は、株主優待は投資を始めたばかりの人でもわかりやすい仕組みといえます。決められた日に、一定数の株を保有していれば、優待を受けることができるからです。
今回は、初心者でもメリットを得やすい株主優待についてご紹介します。
意外と簡単!? 株主優待のルール
まず、株主優待とはそもそも何でしょうか? それは、企業が自社の株を保有している株主に対して、感謝の気持ちを自社の製品や金券などにして表すというものです。
株主優待を受け取るには、配当金や株主優待などを得ることができる最終取引日である、「権利付き最終日」に「決められた一定数の株」を保有していることが条件となります。決められた日までに、企業が決めた数の株を持っているだけでいいので、条件はシンプルです。
「権利付き最終日」は、決算日の3営業日前となっています。この日までに決められた数の株を購入して、保有していると株主優待や配当を受け取れます。また、決算日は、株主優待や配当を受け取る権利が確定することから、「権利確定日」とも呼ばれます。
株主優待を受け取るために必要な株の数は企業ごとに異なりますが、100株単位や1000株単位を基準にしている企業が多いはずです。さらに、保有している株数ごとにグレードを設定している企業もあり、その場合は100株よりも500株、1000株より5000株といった具合に多数の株を保有しているほうが、より良いサービスを受けられるようになります。
基本的には購入した株を保有しているだけで受け取れるので、投資の知識が浅い初心者にもなじみやすいでしょう。自分がどんな優待を受けたいのか、どれくらいの資金があれば必要な数の株が購入できるのかを考えながら、自分好みの銘柄を探してみましょう。
例えばイオンの株主優待の場合……
自社の割引券や金券などが一般的な株主優待ですが、最近では「イオン」のように興味深い株主優待も増えてきました。
イオンの株主優待では、日々の買い物がお得になる「オーナーズカード」がもらえます。このオーナーズカードを使って買い物をすると、保有している株の数に応じて、半年ごとにキャッシュバックが受けられます。イオンをよく利用する人にはメリットの大きい優待といえます。
※2018年10月初旬現在