■在来線神戸市内方面へは、西明石での乗り換えが便利
〈こだま740号〉新大阪行きは、後続列車の通過待ちで“のんびり”進み、15時32分に西明石へ。ここでも通過待ちのため、18分も停まる。停車中、山陽本線姫路15時26分発の新快速米原方面敦賀行き(西明石15時46分発)に追いつかれる。
JRおでかけネットによると、乗車駅―神戸市内間の乗車券で、山陽新幹線新神戸から在来線(東海道本線)三ノ宮へ乗り換える場合、専用の自動改札機を通過、もしくは有人改札で駅員に申告すれば、乗り換えられるという。ただし、乗車区間は、乗車駅―三ノ宮・元町・神戸・新長田間に限定されているほか、新神戸―三ノ宮間は別運賃(地下鉄もしくはバスの乗車)となる。
西明石に停車する上り〈ひかり〉〈こだま〉に限って言えば、ここで在来線に乗り換えたほうが早く、新神戸まわりは“遠回り”となってしまう。
■500系を思う存分に味わうなら「今でしょ!!」
車内の整備点検後、〈こだま753号〉博多行きとして折り返す。
16時14分、終点新大阪に到着。博多―新大阪間553.7キロ(実キロ)を5時間09分かけての長い旅が終わった。表定速度107.5km/hは新幹線らしからぬ数字だが、500系を思う存分に味わうには、このくらいがちょうどいいのかもしれない。
500系が営業運転を開始してから20年。あと何年活躍できるのかは不明だが、引退後も“世界に語り継がれる車両”であることは、間違いないだろう。
取材・文/岸田法眼