■現状、ストレス対処法は情報収集していないが、今後の知識習得には前向き
「ストレスチェック制度」が導入されるなど、「ストレスへの対処法」が多くの人の関心事となっている。昨今では、テレビ番組で特集が組まれたり、本屋やコンビニで関連本を目にする機会も増えているが、一体どれくらいの人がストレス関連情報に触れているのだろうか。また、ストレス対処にどのくらい関心があるのだろうか。
まずは、情報接触経験について聞いた。すると、直近1年以内に「ネットで対処法などを調べた」人は、全体で18.4%と、あまり高くはない結果となった。ただ、女性20代では27.9%と高く、ストレス対処への関心が比較的高いことがうかがえる。
次に、「マインドフルネス」(瞑想やその他の訓練を通じて行なう、自分の身体や気持ちの状態に気が付く力を育むエクササイズ)、「レジリエンス」(心の復元力))、「アンガーマネジメント」(怒りを管理する力)など、ストレス対処に関連するワードについて、認知状況や実践経験、意向を聞いた。その結果、認知率は「マインドフルネス」(15.8%)、「レジリエンス」(8.4%)、「アンガーマネジメント」(19.3%)で、高いとは言えない結果となった。また、それらを知っている人に対して、実践経験を聞いてみると、経験者はさらにその中の10~20%程度にとどまった。「アンガーマネジメント」については、実践経験者に占める継続意向者の割合が比較的高く、実践によって何かしらの効果を得られているのではないかと推察できる。