■連載/一条真人の検証日記
ウェアラブルデバイスのなかでもポピュラーなのは、運動量を計測する「スマートバンド」と「スマートウオッチ」だろう。スマートバンドは目的が明確なので、ユーザーにとっても使いやすいのに対して、腕に装着するコンピュータとも言えるスマートウオッチは使用するアプリや使い方で、その発揮する能力が大きく異なってくることになる。
現在、スマートウオッチの大きな流れとして、アップル社の『AppleWatch』とGoogle社のスマートフォン用OS「Android Wear」を搭載したものがある。今回はAndroid Wear搭載のスマートウオッチで、仕事や日常生活でのさまざまな効率を向上させることができるテクニックを紹介したい。
Android Wear OS搭載のスマートウオッチ、ASUS社の『ZenWatch』。
■1:電車での移動を便利にする
都会で仕事をしている多くの人は電車やバスなどで移動していることだろう。以前は経路を自力で検索する必要があったが、現在ではGoogle MAPや乗り換えアプリによって、目的地までの効率的な経路を簡単に検索できる。
とはいえ、検索したのはいいが、いちいちスマホを取り出して経路をチェックするのは面倒な作業だ。そこで、最近一部の乗り換えアプリではAndroid Wearに対応し、スマートウオッチで経路をチェックできるようになっている。現在、僕はAndroid Wearに対応したジョルダンの「乗り換え案内」を使っている。理由は必要十分な機能を持っていることと、無料で使えるということ。もちろんGoogle Playからインストールできる。
Android Wearのアプリをどうやってスマートウオッチにインストールするのか? 答えは簡単、Android WearとリンクしているスマホにAndroid Wear対応アプリをインストールすると、自動的にスマートウオッチにインストールされるのだ。これは数分時間がかかることもあるので、ゆっくり待とう。
さて、この乗り換え案内アプリをどう使うか?というと、スマートウオッチ側で経路を検索することはできず、スマホで検索したデータをウオッチに転送して、参照するという使い方になる。具体的に言うと、スマホで経路を検索して結果が表示されたところで、画面下の「この経路を送る・登録する」を実行して、送り先に「スマートウオッチ」を選択すると、データが転送され、「乗り換え案内」アプリで経路を見ることができる。