マウントの具体例
マウントの取り方には、一般的に見て順位が分かりやすい事柄に対し、見下したり自慢したりする傾向が多いようです。マウントの具体例を見ていきましょう。
仕事や学歴などを自慢する
マウンティングが絡む確率の高い話題に、仕事や学歴があります。客観的に見て、優劣を付けやすい事柄といえるでしょう。
仕事内容や企業の知名度、年収に関する自慢話が始まったり、有名大学や難関校出身であると明かしたりすることで、マウントを取るのです。
どちらも自分が有能であると遠回しに伝えているため、間接的なマウンティングといえるでしょう。
仕事や学歴は、人との競争があって決まる要素が強いものです。有名企業に勤めていたり、高学歴であったりする人にとっては、これほど自慢しやすい話はありません。
余計なアドバイスをしてくる
親切心からアドバイスする人もいますが、マウンティングしたいがために相談してもいないのにアドバイスする人がいます。
人に教えるという優しい行為を利用し、自分の立場を優位に見せる手法です。マウント目的のアドバイスの場合、上から目線で知りたくもない情報を一方的に伝えるという特徴があります。
何か助言が欲しいから話をしたわけではないのに、いちいち余計な助言をしてくる人には注意しましょう。
何かと否定してくる
何を話しても、すぐに否定したがる人がいます。これは話を否定することで、自分を優位に見せようとするマウンティングの可能性があります。
このような人は少しも共感してくれないので、話題を展開できません。コミュニケーションを取ろうとしても面白くないため、話す気もなくなってしまうでしょう。
何もかも否定してしまう人の心理には、自分の意見が一番正しいという前提があり、自分を超える考えなどこの世にないと思っているのです。
普段の会話ならまだしも、意見交換の話し合いで有意義な時間にするのはとても難しいでしょう。
マウンティングされたときの対処法
職場や交流の場にも、マウントを取る人は少なからずいるでしょう。嫌な言動でマウントを取られたとき、どのような形で自分の身を守るべきか、悩む機会もあるかと思います。
マウンティングされたときの対処法を紹介します。
適当に聞き流す
常に顔を合わせなければならない人や、付き合っていかなければならない人には、適当に聞き流す対応も一つの手段です。
自分の上司や会社の先輩であった場合、不用意に波風を立てると損害を被る場合もあります。こういう人だと割り切れるのであれば、あまり相手にしないで過ごしてもよいでしょう。
逆に「すごいですね」とおだてて、満足させれば話が短くて済むこともあります。マウントを取る人は承認欲求が強いので、うんうんと話を聞きながら聞き流すだけでも喜ぶ人もいるでしょう。
SNS上でマウントを取る態度に出る人がいれば、無視して過ごすのが効果的です。ブロックやミュート機能を活用すれば、嫌な文章に目を通す必要はありません。
相手へ指摘する
あまりにもしつこい人や、自尊心を傷つけられるような発言が多い人には、少し指摘するのも効果的です。ただし、言い返すのではなく、あくまでもけん制するイメージです。
マウントを取る人はプライドが高いことが多いため、強く指摘したり言い返したりすると、余計に白熱してしまう可能性があります。
そのため、冗談交じりで「マウント取らないでくださいよ」や「そんなこといわれると傷つきますよ」と指摘してあげると、相手もマウンティングがバレたと少し驚くでしょう。
年齢が近い人や仲がよい人でも、無意識にマウントを取る人もいます。そのような人にやんわりと指摘してあげると、自分の言動を見直してもらえるきっかけになるかもしれません。
付き合いを避けるのもアリ
ストレスを感じないように、できる限り付き合いを避ける選択肢もあります。マウンティングはその人の性格であり、めったに変わることはありません。
急にマウントを取らなくなることにはほとんど期待が持てないので、付き合う頻度を少なくする努力をした方が賢明です。
マウンティングに対しても薄い返事をする程度の反応しか示さなければ、その人の優越感が満たされず、ターゲットから外される可能性もあるでしょう。
マウントを取る人は極端な考え方を持っていることもあり、何を求めているのか分かりやすい部分もあります。この記事を参考にしつつ、うまく付き合っていきましょう。
構成/編集部
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