松飾りの処分方法
松飾りを飾り付けるなら処分方法を知らないといけません。既にどんど焼きについて触れましたが、さらに詳しくお伝えします。
お住まいの地域で決まりがあれば、それを優先させることになりますが、一般的にはこれから紹介する方法で処分すれば問題ありません。
どんど焼き
昔から日本では小正月の1月15日に『どんど焼き』という火祭りで、集められた松飾りといった正月飾りを焼いて、奉納していました。今でも、神社などでどんど焼きは行われています。普通に処分するのはちょっとためらわれるものを処分するのに適しているでしょう。
『どんど焼き』という名前が付けられた由来は、火を燃やすとき「尊と(とうと)尊と(とうと)」とはやし立てていたのがなまり、後にどんど焼きとなったという説や、どんどん燃える様子からつけられたという説があります。
地方によって以下のように名称がさまざまです。
- 左義長
- とんど焼き
- どんと焼き
- 鬼火焼き
- さいと焼き
- 道祖神祭
別の地方に引っ越しすると戸惑うかもしれませんね。どんど焼きについて詳しくは、神社や古くから住んでいる人などに聞いてみてもよいでしょう。
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自分で処分する場合
どんど焼きを行っていない地域では、自分で処分する必要があります。
庭のある一戸建てに住んでいるのであれば、庭の土を塩とお神酒で清め、その土の上で正月飾りを焼きましょう。そのときに出た灰は、そのままにせず新聞紙で包んで捨てます。
マンションなど、自宅で燃やすことが難しい場合、大きめの紙を用意して、右・左・中と塩を置いたら、その紙で正月飾りを包み、他のゴミとは別にして、1つのゴミ袋に入れてゴミに出すという方法もあります。
少し手間に感じるかもしれませんが、正しい方法で丁寧に処分しましょう。
正月飾りを置く場所
番外編として、正月飾りを置く場所についてもお伝えします。マンションの家庭も増えてきているので、簡略化されることもありますが、お正月らしく飾りましょう。正月飾りを置く場所は知っておいて損はないですね。
門松・しめ縄は玄関に
一戸建ての場合、門松やしめ縄は玄関の外に飾るのが基本です。とはいえマンションの場合、玄関ドアの前は共用部分にあたるので、正月飾りを置くことは避けた方がよいかもしれません。とはいえ、各マンションの方針によっても異なるところなので、ルールを再確認することをおすすめします。
もし飾ることが禁止されているなら、玄関の内側に飾っても問題ありません。最近では、さまざまな大きさのものが販売されているので、コンパクトなものを選べばインテリアの邪魔にならずに飾ることができます。
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場所がなければ略式で
住宅スタイルの変化でお正月飾りは徐々に簡略化される傾向にあります。小ぶりなものから手の平サイズまでいろいろあり、ミニ門松だけでなく門松風の寄せ植えも売られています。
中には、お正月飾りを自分で作る人もいるようです。洋室にも合うような略式を選択する家庭も多くあります。飾る場所がないように思えても、略式なら工夫次第でお正月らしさを味わえます。
鏡餅は神棚や床の間
一般的に鏡餅を飾る場所は神棚や床の間と決まっています。三方に半紙または奉書紙を敷いて飾り付けます。
しかし、最近の住宅では一戸建てでも神棚や床の間が無いという場合も多いでしょう。もし、置く場所がなければ、居間や玄関からなるべく離れた場所に飾るようにしてください。
飾り棚や小さなテーブルの上に置いて、お正月らしく改まった雰囲気で飾りましょう。新年を心地よく迎える準備です。
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構成/編集部