台東区は東京の下町として人気のある地域だ。散策ルートとしては「谷根千(谷中・根津・千駄木)」が広く知られているが、台東区の南部に位置する御徒町、蔵前、浅草橋エリアの「徒蔵(カチクラ)」も街歩きの人気スポットとして定着している。
このエリアは古くから問屋が多く存在しているためものづくりが盛んで、近年はクリエイターや工房、ショップが集まる場所としても知られている。
オリジナルブランドだけではなく、さまざまな企業や作り手のデザインを世に送り出してきたアッシュコンセプトは、2002年に蔵前で創業。2012年には蔵前に直営店「KONCENT」をオープンし、蔵前から新しいデザイン、文化を発信し続けている。
アッシュコンセプトの広報を担当している高橋香代さんから、「下町らしさがありながら、クリエイティブな街で、おいしいものもある蔵前を散策してみませんか?」とお誘いを受けた。“おいしいもの”には即座に反応してしまう私は、浮かれ気分で大江戸線の蔵前駅を降りた。
地上に出ると交差点の向こうに、隅田川にかかる厩橋が見える。江戸通りを南に向かって待ち合わせ場所の「KONCENT」へ。江戸通りにはおもちゃ問屋がずらりと軒を連ね、ディスプレイされている「ダメよ~ダメダメ」の朱美ちゃんお面にぎょっとしながら、浅草線蔵前駅方面に歩いていく。
◆KONCENT
台東区蔵前2-4-5 TEL:03-3862-6018 11:00~19:00(不定休)
アッシュコンセプトのオリジナルブランド「+d」を始め、デザインコンサルティングで関わった商品が約9割を占めるデザインプロダクトショップ。店舗とワークショップやセミナーが開催されるスタジオ、ギャラリー&カフェで構成されている。カフェスペースでは3月1日から後半に紹介するコーヒースタンド「SOL’S COFFEE」がオープン。店内でもテイクアウトでも楽しめる。
今回、蔵前をナビゲートしてくれた高橋さん。「KONCENT」から歩いて数分の範囲内に点在する、@DIME読者のアンテナがぴぴっと反応しそうなショップ、ワタクシの食欲を満足させてくれそうなショップをセレクトしてくれた。店舗ごとにナビゲーターの高橋さんのイチオシコメントもあるので、こちらもチェック。