7月22日に鬼カサゴ釣りに行ってから、約1ヶ月半が経つ。何度か釣行を企てたが、台風が多いせいもあり、船が出ない、あるいは出ても海が荒れていて釣りづらそう、という理由で断念が続いた。現役社会人で休日釣り師の時は釣りに行く日をそうそう選べないので、多少天気が悪くても船が出れば釣行していたのだが。
なかには、真冬の深夜1時半に起きてクルマで2時間弱、外房・大原港まで行きながら強風で船が出ない、なんてこともあった。信頼する天気予報サイトGPVをチェックして出船は無理かと思い、前日の昼と夜の2度にわたり船宿に電話確認。ともに「出ます」と言うので向かったが、「読みが外れて申し訳ない」と平謝りされれば、相手は自然、どうしようもない。寝不足で眠いのは帰宅後に寝ればいいが、高速代やガソリン代は返ってこない。こんなことはもうゴメンだが、今や現役引退した僕には時間がたっぷりある。万全のコンディションの日を選んで行けばいい。
とはいえ、今回釣行した9月7日金曜日、向かう外房・大原港沿海は予報では10m近い強風だ。しかも乗船する進誠丸は大型船ではないので、風が強いとかなり揺れるはず。しかし1ヶ月半未釣行の禁断症状+同船で2月に3.7kgの大ハタを釣った実績+生きイワシを餌にする釣り方が9月1日に始まったばかりゆえの好釣果への期待(春から夏の餌はイワシではなくアジ、イワシのほうがよく釣れるとされる)+金曜日平日ゆえ乗船者は僕と釣友・正林さんのみ等、さまざまな理由で自らを納得させ、強風覚悟で行くことにした。
ハタは狙えるか!?当日の天候はいかに?
前日に出船確認の電話を正林さんがかけてくれて、「まず大丈夫です。もしハタはだめでも、ヒラメはできます」ということだった。ハタのポイントは港からかなり遠く海が悪いとそこまでは行けないが、ヒラメのポイントは近場にもあるので釣り可能、ということだろう。ハタもヒラメも餌は生きイワシなので、基本的な道具立ては同じだ。秋冬の大原港の釣り船の多くがヒラメ狙いとなるように、ヒラメは釣り人に人気のターゲット。普通に考えればヒラメ狙いでも何の不満もないところだが、ハタの釣り味&食味を知ってしまうと、ヒラメではどうにも物足りない。そのあたりは、本年3月に書いた2本の記事(1・2)をご覧あれ。ちなみにハタを狙っていて、ヒラメが外道で釣れることはままある。
さて、当日の天候はいかに? 正林さんが2時半に迎えに来るので2時に起床、まずはGPVを見る。やはり風が強い予報。特に10時を過ぎると10m級だ。出船しても早上がりになるかもしれない。2時15分、ちょっと早めにお迎えが来た。今宵は飛ばし気味の正林さん、途中コンビニに寄っても港には3時50分に着く。釣り客は2人と聞いていたが、その後に予約が入って合計4人だ。みよし(船の一番前)左右に2人、とも(船の一番後ろ)左右に2人だから、おまつり(釣り人同士の仕掛けが絡むこと)の心配もなく、ゆとりのスペースで釣りができる。しかも僕は一番好きな右みよし、左利きの正林さんも一番好きな左ともと、それぞれ最高の釣り座となった。風も思ったほど吹いていないし、波も大きくない。それほど暑くもなく、絶好の釣り日和となりそうだ。