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強風覚悟で決行!高級魚ハタは釣れるのか?

2018.09.24

好漁間違いなしの予兆!しかし…

 約80分走ってポイントに到着、時刻はおよそ午前6時だ。半年ぶりの生きイワシ餌にハリを刺して投入する。水深約40m、タナ(海底から錘を離す距離)は若船長の指示で3m。アタリのないまま仕掛けを上げると、イワシを付けたハリスがライン(リールに巻く糸)に絡みまくっている。これでは釣れる訳がない。三つ叉サルカン(ラインとハリスと錘をつける捨て糸、3種類の糸をジョイントする小道具)に結んだハリスを切って結び直す。2投目を上げると、またもや絡んでいる。船長から「三つ叉が小さいからそうなる。大きめの三つ叉に取り替えて」と、この日2度目のアドバイスを受ける。素直に従って大きめの三つ叉に替えると、以降は全く絡まなかった。

小さい三つ叉サルカン(右)と、取り替えた大きめの三つ叉サルカン

 ただし腑に落ちないのはこの小さいサルカン、僕が2月に同じ船で3.7kgの大ハタを釣った際に使用していたサルカンで、その時は一度も絡まなかった。生きイワシに負担をかけないためにも、サルカンはできるだけ小さく軽い方が望ましいと思っていたが、糸が絡んでしまっては釣りにならない。添え木に続き、本日2つ目の学習となった。以後、三つ叉サルカンは大きめを使おう(下の画像の大きな三つ叉は、僕のこの話を聞いた正林さんが自作したオリジナル。ハリスを結ぶ輪がラインや捨て糸からかなり離れているので絡みにくい、という狙いだ。効果のほどは、次なる機会に試す)。

正林さん特製の三つ叉サルカン(この形ではサルカンとは呼ばないような気がする)。

 そんな折、右ともで1kg級のハタが上がる。まだ開始30分も経っていない。9月1日にスタートした進誠丸の生きイワシ餌のハタ釣りは出足快調とのことで、今日も好漁間違いなしの予兆だ。

しかし……。

 午前8時、船中、まったくアタリがない。若船長が「1日はハタ7枚、ヒラメ7枚、上がったんですよ。台風で底が荒れたのかな?」。僕が「タナ、3mより下げた方がいい?」と尋ねると、「1~2mもやってみてください。いろいろ試して」。そこで3mから2mに下げるや、すぐに前アタリがくる。前アタリとはヒラメに狙われたイワシが、逃げようとして暴れる動きが竿に伝わってくる状態をさす。よってこの時点では、ヒラメはイワシに食いついていない。しばらく待つが、竿は曲がらず前アタリもなくなった。ヒラメ(ハタの可能性もなくはないが、前アタリが出るのはヒラメの特徴)は去ってしまった。この時のイワシは新たにハリに付けたもの。つまり、元気なイワシだ。だから逃げ回る動きが強く、前アタリも大きい。弱ったイワシだと、ここまでの前アタリは出ない。と、僕は思う。

 正林さんは獲物を釣るには、イワシは元気なほどいいと主張する。元気なイワシの動きが、獲物の食欲をそそるという考えだ。だが僕はなんとなくだが、弱っているイワシの方が、獲物にとっては捕らえやすく釣果につながるとも思う。実際、弱ったイワシでヒラメやハタを釣ったことも少なからずある。

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