職人たちのクルマ、その不満と満足
@DIME:皆さんは軽キャブバンにお乗りですが、普通車のワンボックスは選択肢に入りませんか?
大塚:自宅の駐車スペースを考えると、軽キャブバンになりますね。広い駐車スペースが確保できれば、普通車も考えるかもしれませんが、現場も狭いところが多いので、やっぱり使い勝手や取り回しを考えると軽キャブバンが有利ですね(笑)。
丹野:建築中の現場だと、他の業者さんも来ますし、結構狭いところに止めることが多いんですよ。乗用バンで現場に行くと、周りに迷惑を掛けることもありますし、狭い現場だとすれ違いも大変なので、やっぱり軽キャブバンになりますね。
大塚:それに、高速料金も安いし、ホームセンターや資材屋さんもですが、ショッピングセンターなどは、軽専用のパーキングスペースもあるので、やっぱり便利なんです。
@DIME:青木さんは軽キャブバン以外もお持ちとのことですが、クルマはどんな基準で選んでいますか?
青木:私は設備会社経営なので、今は社員が乗らなくなったクルマを使ってます(笑)。会社にはハイゼット カーゴ3台と普通車のワンボックス、トラックもあります。価格はもちろん重要ですが、トラブルや故障が多かったメーカーさんはやっぱり避けるようになりますね。
@DIME:今のクルマを選んだ理由は何でしょうか。また、使い勝手はいかがですか。
青木:最大の理由は価格ですね。
大塚:私も値段は気になりますが、それよりも「壊れにくい」というのがポイントになりました。現場への移動中に壊れたら仕事になりませんから……。
丹野:仕事に欠かせないクルマなので、やっぱり〝信頼性〟と〝耐久性〟を重視しますね。
@DIME:皆さん、基本的には問題なければ同じメーカーや車種で継続することが多いようですが……。
大塚:そうですね。ディーラーとのお付き合いもありますが、ルーフキャリアや荷室のラックなど、今まで乗ってたクルマの部品をそのまま使いたいという理由もあるんですよ。こういうパーツも結構お金が掛かりますから。
@DIME:やはり使い勝手は重要なんですね。
大塚:私は他メーカーからの乗り換えですが、ダイハツの『ハイゼットカーゴ』に変えたときにうれしかったのは、内装にビス(ユースフルナット/ホール)を打ち込める部分があるので、荷室のアレンジが利くことでした。車両を変えると積み方も変えないといけませんから。
青木:たしかに、ダイハツは収納スペースが充実してると思いますね。細かいことなんだけど、ボックスのティッシュを取りやすい場所に置けるのも便利ですよね。
丹野:些細なことなんですけど、確かに細かい仕事道具を積むのにイイですよね。あとは運転席上の棚とか。
大塚:昔のモデルは、仕事道具の糊付け機のサイズが大きくて詰めなかったんです。モデルチェンジのタイミングで荷室が広くなって積めるようになったので、買い替えましたね。あとは、とにかくダイハツの耐久性と信頼性は魅力ですね。
@DIME:皆さん、日々クルマを使われますが、安全性や燃費にはこだわりますか?
大塚:建設現場は本当に狭いところも多くて、初めての場所だと死角でぶつけたりとか、ミラーを擦ったりということはありますね。
丹野:そうなんですよ。ブロックとか廃材なんかも置いてあることありますし、気をつけてますが、結構後ろとか擦りますね。小さいキズはかなりつきますよ。
青木:あと、毎日使うクルマですから、燃費はかなり気になりますね。
大塚:今乗っている2012年式のハイゼットは、燃費もいいので重宝してます。
@DIME:今の愛車、他にどんなところがお気に入りですか? また不満なところはありますか?
大塚:今は快適装備が充実したクルーズというグレードに乗ってますが、シートがいいので疲れませんね。あと、電動ミラーも気に入っています。その反面、荷室が少し狭い気もしますが、クルマで移動する時間も長いので、満足してます。
青木:運転席近くにエンジンがある軽キャブバンだと、モデルによっては、夏になるとシートに熱が伝わってくることもある。だから、シートはやっぱりしっかりしたものが欲しいですね。それに疲労のことも考えると、シートは重要ですよね。
丹野:大塚さんの『ハイゼット カーゴ』に装備されている電動格納式ミラーは、ちょっとうらやましいですね。手で畳んだり、戻したりって、意外に手間なんですよ。
青木:あと、パワーウィンドゥもいいな、と思いますね。ごく稀ですが、料金所が左側だったりすると助手席まで乗り出したり、というのは大変なんですよね。