《 乗客たちの語らいの場 —— 極上パブリックスペースの癒しとくつろぎ 》
それぞれの列車には、パブリックスペースとして展望車が2両、食堂車、ラウンジは1両ずつ連結されている。クルーズトレインは、列車内に滞在する時間が長くなることから、車窓を楽しむための様々な工夫が凝らされ、旅の時間を快適に過ごせる多彩なサービスが提供される。その内容を比べてみると、デザインコンセプトが異なるために、同じ目的の車両であっても、車内の作り方やインテリアが全く違うのが興味深い。そんな列車ごとの特徴や雰囲気の違いを見ていく。
[車窓比較]
■TWILIGHT EXPRESS 瑞風
風景がより身近に感じられる場所【展望車】
編成の先端部分に設けられた展望デッキと展望室。展望室は左右に6脚ずつ、計12脚のソファが設置される。その後方には、ドリンク類を提供するためのミニキッチンも備えてある。
運転室の背後には椅子が設けられ、日中は運転士と同じ目線で前方車窓が楽しめる。その後方には高床式の展望室が設けられ、天井までのびた窓からは雄大な車窓が楽しめる。飲み物も提供される。
展望デッキは安全確保のために後方展望のみとなっており、後方に去りゆく景色が眺められる。
■TRAIN SUITE 四季島
シアター感覚の3D前面展望【展望車】
天井部分まで張り出す大型の窓を備えて、車両前部の展望エリアは床面を高くしたハイデッカー構造となった。車内には1人掛けソファ4脚と大型ソファ1脚が設置されている。
三方を大型の窓ガラスで囲んだ斬新なデザインの車内。運転台を通して迫力ある前面展望が楽しめ、側面の車窓からは沿線に広がる雄大な自然や開放感をダイナミックに体験できる。
最先端技術を取り入れた新しいシステムの機器類がコンパクトにまとめられた運転台。