今回メインテーマとした家電以外にも、無印良品のチャレンジは止まるところを知らない。数ある中でも、特に注目の取り組みを指揮する担当者に取材。未来を見据える無印良品の戦略とは?
「空間が変わると、暮らし方や働き方の意識も変わってきます」
良品計画
インテリアアドバイザー
マネージャー
横山 寛さん
1999年入社。良品計画に在籍する130名にも及ぶインテリアアドバイザーを束ねると同時に、店舗営業企画や新規事業の推進も担う。
◎国産木材を使用し、はたらく場も感じ良くーー【法人向けオフィス事業】
一般消費者への販売で培ったノウハウを生かしてスタートしたのが、法人向けオフィス事業。コンセプトは、「はたらく場にも、感じ良さを」。「1日の1/3を過ごすオフィスが雑然として居心地が悪いと、ストレスを生みかねない。効率的かつ美しい収納により、働きやすく、愛着もわくオフィスに変えていければと」(横山さん)
そのポイントは「整然とすること」。「逆に言えば〝雑然なことに気づける仕組み〟を作ること。一度、スッキリさせると、箱が少しズレているだけでも気になるんです」(横山さん)。一方、素材選びも〝感じ良さ〟を高めるうえで重要なファクター。国産杉を採用した家具は、やさしい質感や温もりがあり、永く愛着を持って使える。
「社内の人たちがどんどん気づいて、自分たちなりに職場を良くしようと思えるオフィス作りをサポートしていきたいですね」(横山さん)
大ぶりのユニットシェルフを設置したオフィス(左)とベンチを置いた休憩室(右)。
〈STEP1〉美しく〝しまう〟