◎トレーナーは救世主。臆病者を勇者に変える
トレーニングと食事コントロール。どちらかだけでもキツいのに、両方やるなんて、かなりハードそうだ。だから勝手に想像していた。ライザップに行ったら最後。欲望とは縁を切らなきゃいけないのだと。
しかしこの取材を通じて、真逆のアプローチがあると気づいた。ライザップでは「痩せて自分がどうなりたいのか」「その先の人生をどう生きたいか」というさらに大きな欲望を、トレーナーが大いに刺激してくれるのだ。
ダイエットは欲望(=食べたい、ラクしたい)を抑える行為じゃない。むしろ欲望(=人生変えたい)丸出しで挑むものなんだと、ゲストの背中を押す。だからライザップでダイエットを志す人は、言ってみればRPGの主人公なのだ。臆病者の勇者の前に、救世主が現われるところからゲームはスタート。その日から救世主との二人三脚が始まり、体脂肪という難敵をやっつけながら、主人公は真の勇者に生まれ変わっていく。
今回、臆病者を勇者に変える、個性豊かな千葉店トレーナー4名のキャラクターに話を聞いた。
◎確認・修正の機会があればより理解が深まる
1人目は、教員から転身した廣部さん。生徒や保護者と接していた頃と同様、「相手にわかりやすく言葉で伝える」ことの大切さをライザップでも感じているという。
「こちらが伝えたつもりになっていても、理解が微妙に食い違っていることもあります」(廣部さん)
特に食事など生活習慣に関するアドバイスは「言ったでしょ」で終わらせてはダメ。
「ゲストひとりひとりの目線に立って、うまく続けられるかどうか確認しながらコミュニケーションを図っています。もし最初に間違って解釈してしまったとしても、確認の機会があれば修正できる。
一見、遠回りかもしれませんが、確認・修正というプロセスを経てより理解が深まるメリットもありますので、間違ったことを責めるつもりもありません」(廣部さん)
千葉店 廣部雅也さん
入社3年目、27歳、トレーナー兼アシスタントマネージャー。普段の食事は、夜だけ糖質抜き。好きなラーメンもたまに食べる。休日は録りためたドラマや映画を見て過ごす。
〈QUESTION〉
Q 前職は?
A 中学校の教師。柔道部の顧問でした。空手も14年間続けていました。
Q 痩せさせたい有名人は?
A マツコ・デラックスさん。減量したらキャラ変わっちゃいそうですが(笑)。
Q 職業病は?
A 気がつけば肩とかストレッチしています。あと階段をつま先で上がったり。