さて、一見しただけで「変わったなぁ」と感じさせるほど、エクステリアには変更が加えられた。とくにクルマにとって顔であるフロントまわりは直線基調となり、グッと凛々しさを増しているが、デザイン変更の一部には維持費の軽減という意図もあるという。
「フロントバンパー両サイドを交換可能な構造としました。従来はバンパーを擦ってしまうと1本丸ごとの交換でしたが、サイド部分のコーナーピースのみを交換できるので、修理費用も抑えられますし、作業時間も掛かりません。無造作に置かれたブロックなど、現場でついつい擦りがちなバンパーですが、これなら維持費を抑えながらもクルマをつねにキレイな状態で保てます。また、テールランプのデザインも変更していますが、LEDの採用により視認性も向上を狙った改良です。ただ、カタチを変えましたというのではなく、先に機能ありきの格好よさを目指しました」
全長3.4メートル、全幅1.48メートル以下という枠のある軽自動車において、デザインだけを追い求めることは難しいし、安全性を初めとした機能は犠牲にはできない。しかし、毎日触れるクルマだけにデザインは重要だ。格好イイほうが、仕事へのモチベーションも上がるだろうし、現場で会う仕事仲間やお客様の受けだって変わってくると思う。そこで、ダイハツでは必要な機能を盛り込み、それをデザインとして昇華させるという手を選んだのである。
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