■渋滞回避ルートを探索。目的地まで快適、スムーズに
また『Gorilla CN-G1000VD』で注目したのが、ポータブルカーナビで始めて「VICS WIDE」対応した点だ。これまでのポータブルカーナビや、低価格帯の据置型カーナビに採用されていたVICSはFM放送を活用した「VICS-FM」だ。これは広範囲の主な幹線道路の渋滞情報などの交通状況はわかるのだが、渋滞を回避するルート探索や、刻々と変わる交通状況に応じて新しいルートを探索し直す機能などには非対応だった。
しかし「VICS WIDE」は伝送容量をVICS多重放送の約2倍に拡大。渋滞・規制の情報も素早く、受信できるのだ。『Gorilla CN-G1000VD』はこのデータを活用し、目的地まで、交通状況画が変わると、渋滞を避けたルートを自動的に探索する「スイテルート案内」機能に対応している。
今回、使ってみてでも都心を走行中に表示されたが、新ルートの探索も素早く、同様の機能を搭載した備え付け型のナビと比べ、遜色はなかった。「スイテルート案内」は他にも多くの機能があるのだが、据置型の上級モデル『美優ナビ』と比べても、ほぼ同等だったことにはただただ驚かされた。
目的地までのルート探索。この場合も渋滞情報などを考慮したルートを探索する。
交通状況が変わったことを「VICS-WIDE」で受信すると、自動的に新ルートを提案。このとき、新旧ルートの違いと、短縮時間も表示する。
「VICS-WIDE」は交通状況だけでなく、豪雨や火山噴火、地震による津波など気象や災害による情報もナビ画面に割り込んで表示することもできる。
「VICS WIDE」を活用して自動探索したり、情報を考慮したルート探索のレベルは3段階。好みに合わせて設定ができる。