あらゆるモノがネットワークにつながり、機器同士が必要に応じて連携して、ユーザーをサポートする時代はもう目の前。すでに様々なプラットフォームの乗り入れも始まっている。
■完全ケーブルレス化でウエアラブルが普及
SIMを内蔵し直接ネットワークにつながるようになれば、機器は固定回線から解放される。あとは電源の問題さえクリアになれば、完全なケーブルレス化も夢ではない。そこで注目を集めていたのが、ワイヤレス給電やソーラー充電の技術だ。「電源ケーブルから解放されれば、ウエアラブルのような機器ももっと使いやすくなり、普及するのではないか」(前出)。5Gなどモバイルネットワークの高速化に合わせて、つながる機器が一気に広がる可能性もありそうだ。
自ら学び、成長する人工知能「Watson」を開発中のIBMは、CESでソフトバンクロボティクスとの戦略的提携を発表。すでにWatson日本語版の開発では連携してきたIBMとソフトバンクだが、いよいよ『Pepper』に頭脳が搭載されることになる。IoT×人工知能の好例になることを期待したい。
■「スマートホーム×スマートカー」で家からクルマまでシームレスにつながる
IoTの世界ではクルマも家もシームレスにつながる。CESではAmazonの音声認識端末『Echo』(左)と米フォード社が連携。自宅で命令し、出発前にエンジンを始動しておけるなどの機能が紹介された。
フォルクスワーゲンは、家のミラー型タッチデバイスで、クルマを操作するコンセプトを紹介。スマートホームとスマートカーの融合が始まっている。