『燃える迫力 ファイヤーダンス。そして家族円満へ』
進化したポリネシアンショーは、演出にプロジェクションマッピングまで登場。その優雅さに迫力が五倍増で加わった。そして迫力といえば、いわゆるファイヤーダンス!!
男性が燃え盛る火をつけた棒を持って踊る、あのショーですよ。これが今とんでもない迫力になっていた。さっき“いわゆるファイヤーダンス”って“いわゆる”入れたけど、実は正式には“ファイヤーナイフダンス”っていうんですよ。
なんでナイフか? というと、両脇が燃えてる棒、アレってただの棒じゃないんですよ。片方にはナイフが付いた短槍といってもいいような、ポリネシアで使う狩りの道具だそうですよ、知ってた?
ね? 左にナイフついてるでしょ。この“ほぼ武器”の両脇にウッドチップを固めたものを取り付け、そこにホワイトガソリン染み込ませて燃やすし、回す!!
火どころか、そんな危なっかしいヤツを振り回すって、どんな命知らずだよ!? と思ってたら、ハワイアンズの方が、なんとファイヤーナイフダンサーズの方と合わせてくれました!!
“LAGI中谷”さんである!! ショーで見てたらわからなかったけど、すげぇハンサムでやんの。それはともかく、もうまず聞いたよ。あれ、熱くないんですか? もう何百回も聞かれた質問だと思うけど、もう聞かずにはいられない。
「それがショーの最中は感じないんですよ。でもショーが終わって体を見ると、ヤケドが一杯あるんですよね」
ショウだったんですか……一応オヤジギャク入れときましたが、腕を見せてもらうと、本当に無数のヤケド。
「ベロの上で火を燃やして、ダンサー同志で火のリレーをする技があるんですが…」
もう技超えてるよ、それ。ってことで、その写真です。
「息をしたら肺に火が入って死んじゃうんですけど、息をしなくても舌の味蕾がめくれたりして。でも練習の時の方が熱かった痛かったり。一番大変だったのは、ナイフを落してしまって、そのナイフが足に突き刺さりましてね。完全に筋までいっちゃって。一応記念にスマホで撮ったんですけど…」
そういって見せてもらった写真は、足の小指の付け根に傷ができているというよりも、もう大きな穴が空いていた。すいません、この記事で見せられるような生やさしい写真じゃございませんでした。ところて、中谷さんは火という熱いものを扱ってるんで、同じ熱いモノ仲間としてサウナはお好き?
「入りますよ。ショーの前にサウナで体を暖めると、筋肉が柔らかくなるのか動きがよくなりますね」
あ、そういう効果ありますね、サウナ。
「サウナ入ってると段々と自分の吐く息が暖かくなってくるのがわかるんですよ。すると、おっ、体が中から暖まってるな、って」
お〜これは今までサウナー同志でも出てこなかった新しい解釈! そんな暖まった筋肉を躍動させる中谷さんの雄姿がこれだ!
このファイヤーナイフダンサーズは『シバオラ』というチーム名。サモア語で“強い踊り”を意味する言葉だそうだが、いや〜この強さは、フラガール以上に今年はクルぞ! 中谷さんも「フラガールは華やかさと美しさ。そして我々はスリルと迫力!」といってたけれど、サウナ以上に熱いぞファイヤーナイフダンスにはサウナ同様感動したなァ〜、本当の話。
さて、スパリゾートハワイアンズとサウナの話だ。
「ちょっとアナタ、一人でサウナばっかりいってないで、家族でどっか行きましょうよ」
そんなことをいわれるサウナーっているでしょ?
「じゃあサウナでも一緒に行くか?」
「なにいってんの。ワタシはサウナなんか行きたくないわよ」
「じゃあサウナのある温泉にするか?」
ここでもサウナを外さないのがサウナーなんだが、奥さんはそんなのじゃ満足しない。
「アナタね、ウチの子はまだ小1よ!! 温泉なんかより海とかプール行きたいって!!」
こんな状況のみなさん! どこにいけば家庭が円満か、もう答えは出てるじゃないですか。老若男女、そしてサウナーもみんな満足できる。なにしろもう施設全体が超巨大サウナみたいな究極のリラックス環境。そさらにホテルに宿泊者ならば、東京駅、新宿、渋谷、池袋、北千住、横浜、さいたま、千葉、立川、西船橋に松戸、季節限定だけど仙台からも無料バスで送迎してくれるという財布への超優しさ具合。
答えは『スパリゾートハワイアンズ』だよなァ〜、書かなくても分かってるだろうけど。
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。