『そこはいきなりサウナ空間だった…』
ウォーターパークに入った瞬間、オグ裸師匠がつぶやいた。
「早くもサウナっぽいんですけど」
そうなのだ。普通のお客さんならハワイを連想するであろう摂氏28度の気温設定が、サウナーにとっては、なんともサウナっぽいのだ。
さらにハワイアンズには『モノリスタワー』『ホテルハワイアンズ』『ウイルポート』『クレスト館』という4ツのホテルがあるんだけど、宿泊者は男ならばアロハ、女性ならばムームーという館内着が用意されている。当日宿泊予定だったオレらも、そして他の宿泊者もみんなその館内着を着ている。
これがサウナの館内着みたいな感じで、いきなりリラックス感がスゴイのだ。庶民も金持ちもブランドに身を固めたみなさんもみんな同じ服! この気取りも何も忘れて、みんな平等でこの場に佇んでいるリラックス感こそ、サウナーの一番愛するフィーリング。
「なんだかもう、軽くととのってきちゃいましたね」
我等のサウナ師匠の一人、日本のトッププロサウナー・濡れ頭巾ちゃん氏いうところの、サウナのの多幸感を一言で表現する名言“ととのう”までが口から飛び出てきた。
そんないい気分のまんまサウナに突入!! まずはスプリングパークの裸エリアにあるサウナ。ここには女性用浴室には1ツ、男性用にはなんと2ツのサウナ室がある。
男性用の高温と中温、ふたつのサウナがある。まず入ったのは高温サウナ。
80度から110度の温度設定というただし書きが入口に書いてあったが、入蒸した体感は100度前後。上部にサウナストーンが置いてある本場フィンランド式だからか、湿度もかなり高く、入ると3分ほどで汗がドックドックと流れてくる。こいつぁ〜イイ!!
中温サウナの温度設定はただし書きによると80度〜90度とのことだが、体感は80度ちょっとマイルド設定。ありがたいことにこちらも湿度はけっこう高め。このサウナ室はアロマサウナといい、月替わりで色々なアロマの芳香を漂わせているサウナ。
取材時はヴェルガモットの香りが漂っていたが、ロウリュサービスのアロマ水と同じようにリラクゼーション効果があるし、温度的にもサウナが苦手な人にも入りやすいはずだ。
女性用のサウナは当然ながら取材できてないけど、そっちもアロマサウナ仕様ということなんで、女性にはピッタリかもしれない。
さて、サウナーにとってサウナ室以上に気になるのが水風呂だ!! もちろんありますよ水風呂。
その温度は……20度。プロサウナーにはちょっと物足りないかもしれない。でも水がいいんだろうね、阿武隈山系の水じゃないですか? フワッと優しく水に包まれるような、いい水風呂ならではの感覚が確実にある!!
でもオレがここでもっと感動したのはシャワーの水の冷たさ。水温計持っていったんで計ったらばうれしさ満点の12度! ただし、ここらもしっかりチェックしたんだけど、男性用浴室には2箇所の洗い場があって、入口近くの洗い場のシャワーは一番冷たくしてもちょっと暖か目の水しか出ない安心設計。サウナーにうれしいのは浴室奥にある洗い場のシャワー。ここは冷たくすると12度になります。
この冷たいシャワーで体をある程度冷す。そして、これだけの巨大温泉ですよ、当然あるんですよ、広大な露天スペースが!!
シャワーの後は、この露天スペースで体を風にさらしながら外気浴じゃあああ!! 写真見れば想像つくと思うんだけど、いい風が吹いてくるんですよ、ココ。これだけいい風が吹いてると、逆に水風呂で完全に冷やしすぎちゃうのはもったいないくらい。
冷たいシャワーである程度の冷し加減にしておいて、風にあたりながら休憩の意味も込めて、ゆっくりと完全に体を冷す! ようするにフィンランドでのサウナのクールダウンの感じですな。これが最高といっておきたい!!
さらにハワイアンズにはもっと露天チックというか、アウトドア感覚のサウナがあったのだ!