【理由その3】米国では10年で伸び率250%、英国も日本も空前の大ブームに
●潜入!日本で唯一のレコードプレス工場
創業の1959年以来、アナログレコードを製造し続けている『東洋化成』。かつては国内シングルレコード盤の40%以上を手がけ、『およげ!たいやきくん』がヒットした70年代半ばには100台近いプレス機で1日20万枚製造するなど、アナログ全盛期を支えてきた。一時はレコード事業存続が危ぶまれたが「アナログを最後の一枚まで作ろう」という萩原重治社長(当時)の強い思いで事業継続。現在の受注は昨年の5割増し、全世界のアーティストから絶大な信頼を得る日本唯一のプレス工場に。
「CDは劣化しづらく均質な音を実現できますが、長時間聴いているとどうしても疲れてしまう。アナログはデジタルフィルターを使わずに収録しているので聴いていて疲れにくく、ノイズを含めて自然な音楽を再現できます」(カッティング担当者)
マスター音源をもとに溝を掘るノイマン製のカッティングマシン。
職人の鋭い目が作品の隅々までチェック。総勢8名の職人が技術に磨きをかける。
文/編集部
※記事内の情報は取材時のものです。