アナログレコードが大人気だ。ハイレゾ全盛の世の中に、ビートルズも達郎もアナログ盤をリリース。国内のレコード生産数は急成長、日本で唯一のプレス工場の受注はここ数年で倍以上に成長。マニア垂涎の秘蔵の一枚、いい音でアナログ盤が聴ける酒場も人気だ。そこで、みうらじゅんさんと東京・神田神保町のレコード店を巡りの旅に行ってきました。
■神田神保町は、掘り出し物が多いんですよ!
みうらじゅんさん
1958年京都市生まれ、武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。様々なメディアで活躍している。「マイブーム」で新語・流行語大賞受賞。仏像からロック、映画など幅広い趣味を持つ。
「さぁ戦いますよ〜」
お店に入ると、レコードの棚に一目散。スパスパスパッと盤さばきも手慣れたもの。
イラストレーターなどの、みうらじゅんさんと古本の街、神田神保町で待ち合わせしたのは、とある日の午後1時過ぎ。
「今のアナログ盤ブーム、実は僕ら困ってるんですよ。値段が高くなるでしょ……。でも探せば掘り出し物もけっこうあって、神保町は宝の山なんですよ」
1軒目は『ディスクユニオン神保町店』。ここは、ロック、クラシックを中心に売れ筋の1万2000枚がズラリ。みうらさん、ロックのコーナーで1枚発見。ピンクフロイドの『RELICS』。プログレッシブロックの代表格で『THE WALL』は全世界で3000万枚を売り上げたが、みうらさんが目をつけたこのアナログ盤は“UKオリジナル”で未発表曲が2曲含まれており“買い”なんだそう。値段も2469円。
「定価より高いと悪いことしてるみたいで、これはギリギリ合格!」
店を出て東京・千代田区の神保町をぶらぶら。行きつけの店があるということで4〜5分歩く。道すがら、みうらさんが話す。
「このへんはよく来るんですよ。最近はインターネットで買う人もいて、そっちのほうがピンポイントに買いたいものが買えるのですが、一期一会でないと僕の場合、愛せないので月に1度はこのへん回ってるんです」
■ロック&ジャズ主体にJ-POPなどオールジャンルの中古盤が揃う!
『ディスクユニオン神保町店』
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-4 クロサワビル2F
電話:03・3296・1561
営業時間:11:00〜21:00(日祝は20:00まで)
休日:年中無休
45年の査定実績を持つ中古専門店の老舗・ディスクユニオン。古本の街の一角にある。ビートルズをはじめ、60〜70年代ロックの名盤も充実。中古盤は毎日入荷、レコードはロック4000枚を中心に、ジャズ、クラシック、J-POP、クラブミュージック計1万2000枚を超える品揃え。また雑貨やニッパー犬グッズ、レコードプレーヤーなども販売。この袋を持って歩くだけでツウの趣が。