
「あの人は絡み酒をするタイプだから、気を付けてね」と言われたものの、どのように対応すればよいのか分からなくて困っている人もいるのではないでしょうか?『絡み酒』をする人の特徴や心理、対処法について詳しく解説します。
周囲を不快にさせる「絡み酒」とは?
楽しい飲みの場で繰り広げられる『絡み酒』は、多くの人を不快にさせます。まずは、『絡み酒』の意味や特徴を確認しましょう。
酔って人に絡むこと
『絡み酒』とは、お酒に酔って人に絡む様子を指した言葉です。
職場やプライベートなどの飲みの席で、いつもは冷静で落ち着いている人がいきなり泣き出したり、説教を始めたりして驚いた経験がある人もいるのではないでしょうか?
『絡み酒』は、お酒に酔うと人が変わったようになるため、『酒癖が悪い』や『酒乱』と表現されることもあります。なお、本人は酔いが覚めたときに、酔って人に絡んだ事実を全く覚えていないパターンがほとんどです。
男女で違いがみられる
一言に『絡み酒』といっても、男性と女性には少し違いがみられます。女性の絡み酒は、周囲の人に迷惑をかける傾向にあります。
- キス魔になる
- 嘔吐する
- いきなり泣き出す
キス魔になるタイプの人は、性別に関係なくしつこくキスを迫り、一緒にお酒を飲んでいる同僚や仲間を困惑させるでしょう。飲み会中にいきなり泣き出す人は、失恋をしたり、つらい片思いをしていたりと、恋愛に関する悩みを抱えている場合があります。
また、アルコールが強くないにもかかわらず無理してお酒を飲み、介抱してもらっている最中に嘔吐するケースも少なくありません。
一方、男性にありがちな『絡み酒』には、本来の性格が表れているとも考えられます。
- 饒舌になる
- 弱音を吐く
- 説教を始める
普段はクールな人が、お酒の席ではおしゃべりになる場合は、明るくて話好きな一面があるといえます。また、いつも強気な人が酒に酔って弱音を吐くのは、気弱な性格の表れと推察できます。
酔っぱらうと説教を始める人からは、にこやかに振る舞いながらも人の欠点を抜かりなくチェックしている本性が垣間見えるでしょう。
「絡み酒」のタイプは大きく三つ

(出典) photo-ac.com
お酒に酔って人に絡む『絡み酒』は、大きく三つのタイプに分けられます。次は、『絡み酒』のタイプごとの特徴を見ていきましょう。
明るく周囲を盛り上げる「笑い上戸」
『上戸』には、『お酒をよく飲める人』という意味があります。絡み酒の『笑い上戸』は、お酒を飲むと陽気になってよく笑う人を指した言葉です。
絡み酒は周囲の人を不快にさせるものが多いですが、笑い上戸の人がいると飲みの場が明るくなる傾向にあります。
笑い上戸といっても性格は人それぞれで、周囲から愛されるムードメーカーのようなタイプもいれば、普段は大人しくてクールな印象を持たれている人もいます。
「泣き上戸」は突然泣き出すことも
楽しく飲んでいたはずなのに、突然前触れもなく泣き出すのは『泣き上戸』な人にありがちなエピソードです。『泣き上戸』は、お酒を飲んで酔っぱらうと、泣いてしまう癖がある人を指しています。
いきなり泣き出す背景には、甘えたい気持ちとストレスの二つがあります。
仕事やプライベートなどがうまくいっていないとき、人は少なからずストレスを抱えるものです。人前で泣くのに抵抗がある人ほど、お酒をきっかけにして抑えていた感情がふき出す傾向にあります。
また、人に甘えるのが苦手な人が、酔っぱらうと「もっと話を聞いてよ」とシクシク泣き出すパターンもあるでしょう。
一方的な説教が始まる「怒り上戸」
三つの中でも厄介なのが、『怒り上戸』です。『怒り上戸』とは、お酒に酔って人にケンカを売ったり、説教をしたりする人を表した言葉です。
仕事熱心な上司に誘われて飲みに行ったら、一方的に何時間も説教をされた経験がある人もいるのではないでしょうか?最初は優しく仕事のアドバイスをしてくれていた上司が、お酒の量が増えるにつれて説教を始めるパターンは少なくありません。
また、日頃は我慢している感情が爆発して、トゲのある言い方で相手を挑発したり、罵声を浴びせたりする怒り上戸の人もいます。
「絡み酒」をする人の特徴三つ

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『絡み酒』をする人を、事前に見抜くことはできるのでしょうか?ここからは、絡み酒をする人の特徴について解説します。
ストレスを抱えている
絡み酒をする人の多くは、心にストレスを抱えています。日常生活を送る上で、人は少なからずストレスを受けるものです。
スポーツやカラオケなどでストレス発散できる人がいる一方、うまくストレスを発散させることができない人がいるのも事実です。無意識のうちに蓄積したストレスが、お酒の場での絡み酒として表れる場合もあります。
ストレスが原因で絡み酒をする場合、『泣き上戸』や『怒り上戸』でマイナスの感情を爆発させるのがほとんどです。
繊細で寂しがり屋な性格
絡み酒をする人は、基本的に繊細で寂しがり屋な性格の持ち主です。デートでお酒を飲んでいるときにいきなり泣き出す場合は、恋人に嫌われないように「もっと自分に構ってほしい」という本心を隠して強がっている可能性があります。
普段は立場やプライドを気にして、繊細で寂しがりな一面を抑え込んでいますが、お酒を飲んで酔っぱらったことで気が緩んだ結果、絡み酒になってしまうのです。
普段は大人しくて目立たない
いつもは大人しくて目立たないタイプの人が、絡み酒で豹変して周囲を驚かせるのはよくある話です。特に、社会人になると、役職や仕事の内容によっては本来の自分を抑えなくてはならないシーンもあります。
お酒を飲んで開放的な気分になると、いきなり笑い出したり、暴露話を始めたりする人もいます。あまりの豹変ぶりに、周囲の人たちは戸惑うかもしれません。
しかし、絡み酒をしている人にとっては豹変したわけではなく、いつもは抑え込んでいる本来の自分を出しているに過ぎないのです。
絡み酒をする人の心理

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絡み酒をする人は、どのようなことを考えているのでしょうか?絡み酒をする人が抱えている三つの心理を見ていきましょう。
プライドが高くて他人を見下している
怒り上戸タイプの人は、温厚そうに見えても実はプライドが高く、心の中では他人を見下しています。自分には甘い反面、他人には厳しい目を持っているのも特徴です。
いつもは理性で自己中心的な性格を抑えているので、優しい上司として慕われている場合もあるでしょう。しかし、温厚そうに振る舞いながらも、人の弱点やミスをしっかりとチェックしています。
お酒に酔った勢いで、ターゲットにした相手に上から目線の説教を始め、自分のプライドを満たすのです。
日頃のうっぷんを発散
お酒を飲んで気が大きくなり、日々の生活で抱え込んだストレスを発散していることも考えられます。普段は大人しい人が、お酒に酔っていつもは口にしないような暴言を吐くこともあるでしょう。
気が弱い人や感情表現が苦手な人は、不満があっても言い出せずに我慢しているものです。お酒を飲んで強気になることで不満があふれ出し、日頃は言えない意見や考えを延々と語り出すケースも少なくありません。
人から注目されたい
絡み酒をする人の多くは、常に「人から注目されたい」と思っています。しかし、自己アピールが苦手なため、目立ちたがり屋な性格を押し込めて冷静沈着な態度を装っているのです。
このような場合、お酒に酔うと「目立ちたい」という本心が顔を出し、空気を読まない発言や自慢話をして周囲の気を引こうとします。また、好意を抱いている相手から注目されるために、絡み酒をするケースもあるでしょう。普段は緊張して話しかけられない異性に、お酒の力を借りてアピールしていると推察できます。
「絡み酒」をうまくかわす方法は?

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絡み酒をする人がいると分かっていても、参加しなくてはならない飲み会もあるでしょう。不快な思いを最小限にとどめるために、絡み酒をされたときの対処法を三つ紹介します。
相手から離れた席に座る
事前に絡み酒をすることを知っている場合は、相手から離れた席に座るのがベターです。絡み酒をする人のほとんどは泥酔状態になっているため、遠くに座っている人の所に行ってまで絡むことはまずないでしょう。
隣で飲んでいる最中に絡み酒が始まったときには、トイレや友人からの電話などを理由にして席を離れるのがベターです。「説教中に離れても大丈夫なの?」と不安な人もいるでしょう。しかし、絡み酒をする人にとって絡む相手は誰でもよいケースがほとんどです。近くにいる限り絡まれ続けるため、理由をつけてその場を離れるのがポイントです。
飲むお店を変える
延々と繰り広げられる絡み酒をやめさせるためには、思い切って飲んでいるお店を変えましょう。次の店に移動する間に、外の冷たい空気に触れて酔いがさめる可能性もあります。じっくり座ってお酒を飲まないカラオケやボーリングなどを、2次会の場所に選ぶのも一つの方法です。
どうしても動きたがらない場合には、アルコールを注文するふりをして店員に水やお茶を頼むのもよいでしょう。絡み酒をする人の態度を悪化させないためには、なるべくお酒を飲ませないようにするのも重要です。
飲み会を早めに切り上げる
絡み酒をする人がいると、高い確率で飲み会の雰囲気が悪くなります。絡み酒がヒートアップしそうになったら、「そろそろお開きにしましょう」と言って、飲み会を終了させるのも一つの方法です。
絡み酒が始まるのは、ある程度お酒が進んだ中盤から終盤にかけてが多くなります。一度始まった絡み酒をやめさせることは難しいため、飲み会自体をお開きにしてしまうのです。絡み酒をする人が飲み会のメンバーにいる場合は、あらかじめ時間制の店を選んでおくのもよいでしょう。
とはいえ、久しぶりに会った仲間との飲み会だと「まだまだ飲み足りない」と思うこともあるでしょう。そのような場合は、全体の飲み会を終了して絡み酒をする人を帰らせてから、別の店で改めて飲み直すのがおすすめです。
構成/編集部
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