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自動車税(種別割)は、毎年支払う必要がある税金です。自動車の所有者宛に納付書が送られてきますが、払い忘れてしまったり、納期限までにお金の工面が間に合わなかったりする場合もあるでしょう。自動車税を払い忘れたときの払い方や対処法を紹介します。
自動車税を払い忘れたときはどこで払える?
毎年5月上旬ごろ、4月1日時点で自動車を所有している人に、『自動車税(種別割)』の納付書が送られてきます。一部地域を除き、納期限は5月末です。
払い忘れて納期限が過ぎてしまった場合、どうすればよいのか見ていきましょう。
指定金融機関・郵便局・税事務所で支払う
『自動車税(種別割)』の納付書に記載されている納期限が切れても、『バーコード読取可能期限』まではコンビニで納付できます。納付書に取り扱い有効期限が記載されていないか、チェックしてみましょう。
コンビニで払えなかった場合は、金融機関・郵便局・税事務所の窓口へ行って払います。
また、納期限を過ぎてから支払う場合、延滞金が発生することがあります。コンビニ払いでは延滞金が発生していてもその場で精算できないので、後から延滞金の納付書が届いた場合は、速やかに納付しましょう。
スマホ決済アプリや口座振替で払い忘れ対策
『自動車税(種別割)』の納期限内であれば、『スマホ決済アプリ』が利用できます。コンビニや窓口へ行かなくても、納付できるところが便利です。
ただし、自治体によっては対応していないこともあるので、管轄の都道府県税事務所のホームページを確認しましょう。
また、事前に自動車税を口座振替する手続きをしていれば、口座にお金を入れておくだけで自動引き落としされます。毎回納付を忘れたり、納付書を失くしたりしてしまいがちな人におすすめです。
納付書が届いてから口座振替の手続きをしたのでは、その年の納期限に間に合わない可能性が高いので、時間の余裕を持って手続きすることが大切です。
自動車税を払い忘れるとどうなる?
『自動車税(種別割)』の払い忘れは避けたいところですが、それでも納期限に間に合わなかったということもあるでしょう。払い忘れてしまった場合、一体どうなるのでしょうか?
督促状が納期限から20日以降に発送される
『自動車税(種別割)』を払わずに納期限から『20日以上』が過ぎると、督促状が送られてきます。この日数は、地方税法で決められている日数です。
自動車の登録台数が多い地域では業務が立て込みやすく、7月以降に送られてくる場合もあります。督促状が届くと、同居している家族に自動車税を滞納していることがバレてしまい、気まずい思いをするかもしれません。
督促状が届いた時点で、速やかに自動車税を払いましょう。無視し続けると財産の差し押さえが行われることになり、車が処分対象になります。
車検が受けられなくなる
『自動車税(種別割)』を滞納していると、車検を受けられません。車検を受けていない車で公道を走れば、免許取り消しなどの『罰則の対象』になります。
通常、車検を受けるには『自動車納税証明書』『車検証』『自動車損害賠償責任保険証明書』などが必要です。納税証明の電子化が進んだため、2015年4月からは普通自動車に限り、自動車納税証明書の提示を省略できるようになりました。
しかし、自動車税を払わなくてもよいわけではなく、滞納の事実があれば車検を受けられません。引っ越しをして、ほかの都道府県に住所が変更になった場合も、自動車納税証明書を提出する必要があります。
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延滞金が発生する
『自動車税(種別割)』の納期限を過ぎると、延滞金が発生します。
年利率は、納期限から1カ月を境に変化します。納期限から1カ月までは『2.4%』、1カ月を過ぎれば『8.7%』を上乗せした税額を払わなければなりません。
納期限を1日でも過ぎれば延滞金が加算されていきますが、100円未満の端数または1000円未満の延滞金は切り捨てる決まりです。つまり『1000円』を超えるまでは、延滞金を納付することはないでしょう。
1日あたりの延滞金は『延滞している金額×年利率÷365日』で導き出せます。もとの税額にもよりますが、数カ月は延滞金が付かないケースもあるでしょう。
払い忘れに気付いた時点で速やかに納付すれば、延滞金分の請求もなく、大きな問題にはならないと考えられます。
自動車税の支払いに困ったときの対処法
『自動車税(種別割)』を払うお金が用意できないからと、何も対策をせずにいると延滞金を払うことになってしまいます。現金で納付できないと気付いたら、ほかの支払い方法を検討してみましょう。
クレジットカードで分割払い
納期限内に納付できる見込みがない場合、税事務所に分割払いの相談をする方法がありますが、失業や休職中などの理由がないと認めてもらえません。
分割払いをしたいときは、クレジットカード払いを検討しましょう。各都道府県の『クレジットカードお支払サイト』を利用すれば、特別な理由がなくても分割払いできます。ただし、税額1万円ごとに決済手数料がかかる点は押さえておきましょう。
クレジットカード納税を利用できる期間は、各都道府県によって異なります。納期限を過ぎても受け付けている場合もあれば、納期限当日の23時30分までとなっている場合もあるので注意しましょう。
納付書を失くした場合は再発行手続きを
納付書を失くして納付できない場合、所轄の税事務所や市区町村の窓口に電話をかけ、再発行の手続きをすれば再発行してもらえます。
再発行には、氏名や住所のほかに『自動車登録番号』が必要となることもあります。自動車登録番号は、ナンバープレートや自動車検査証に記載されているので確認してみましょう。
また、『普通自動車』と『軽自動車』では、管轄が異なる点も注意が必要です。普通自動車は都道府県税事務所、軽自動車は市区町村の役所に連絡しましょう。
近所に該当の事務所がある場合、直接出向いて納付書を紛失した旨を告げ、その場で現金払いしても構いません。
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構成/編集部