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付き合っている人の挙動に振り回され、自分の行動が相手基準になってしまう状態が『恋愛依存症』です。どのような原因や心理が隠されているのかを解説します。恋愛依存症のデメリットや治し方も知って、健全な恋愛につなげましょう。
恋愛依存症になっている人の特徴とは?
『恋愛依存症』とは正式な病名ではありませんが、恋人との関係を悪くしてしまう可能性もある状態です。
恋愛依存症に陥っている人が取りがちな行動をチェックして、自分が当てはまるか確かめてみましょう。
恋人を束縛してしまう
恋愛依存症の代表的な症状の一つは、恋人を束縛しすぎてしまうことです。
「大好きな人を独り占めしたい」という気持ちが生まれるのは自然ですが、相手を縛りすぎるのはよい関係につながりません。
恋人に依存して1人の時間を楽しめなくなれば、嫉妬心や孤独感から「恋人を失うかもしれない」というネガティブな感情にさいなまれやすくなります。その気持ちが余計に相手を束縛する行動につながるのです。
自分と一緒にいない時間や恋人の交友関係に激しい嫉妬や怒りを覚えたり、相手がうんざりするほど頻回にメッセージを送ったりしていませんか?特に毎日でも会わないと気が済まないなら要注意です。
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相手に尽くしすぎる
恋人のことを思いやり相手のために尽くす行動を、いちずな証拠と思う人もいるかもしれません。しかし尽くしすぎた結果、相手と対等な関係でいられなくなってしまう恋愛依存症の人もいます。
自分ができる範囲を超えているのに無理をして相手の要望に応えたり、本当は嫌なお願いも聞き入れてしまったりする場合もあるでしょう。度を超すと金銭的・肉体的に大きな負担がかかってしまうケースも珍しくありません。
常に恋人の望みをかなえようと頑張りすぎる、自分の幸せを後回しにするといった行動に心当たりはありませんか?過度な奉仕精神を抱いていると感じるなら、恋愛依存症の可能性を疑いましょう。
常に恋愛を優先する
恋の始まりに恋人を最優先するのは、それほど珍しい行動ではありません。
しかし、社会生活に影響が出るほど恋人を優先し生活が全て相手中心になっているなら、恋愛依存症の可能性が高いといえるでしょう。
先に約束していた友人との予定や仕事を放り出して恋人の都合に合わせているなら、注意が必要です。依存症とは『他のことが考えられなくなる状態』という意味を持ちます。
一度普段の生活を振り返って、仕事や友人・家族を放置して恋人を優先していないか考えてみましょう。
恋愛依存症になる人の心理をチェック
激しい束縛や必要以上の自己犠牲は、恋人だけでなく自分自身の環境までも破壊してしまう可能性があります。
なぜそれほどまでに恋愛に依存してしまうのでしょうか?心の奥に潜む心理を解説します。
嫌われたくないという思いが強い
恋愛依存症になる人は恋人に嫌われたくないという思いが、人より強い傾向があります。恋人の取るに足りない言動に事あるごとに反応してしまうのです。
嫌われないためにいつも本音を隠したり、恋人の顔色をうかがったりといった行動を取りやすいのです。相手の要望をかなえて感謝されると「嫌われていないんだ」と安心感を覚えます。
人に嫌われたくない気持ち自体は自然なものですが、好かれようとしすぎると逆に相手の負担を増やしかねません。自分が相手に対して取る行動の理由が『嫌われないため』だけになっていないか考えてみましょう。
自分に自信がない
恋愛依存症に陥りがちな人の中には、自身を過小評価しすぎている人が多くいます。
自信がないと常にネガティブな思考にとらわれてしまうため、不安や嫉妬・孤独を感じやすくなるのが依存の原因です。
好意のこもった恋人の言動でもうまく受け止められず、全てをネガティブなイメージにつなげてしまいます。結果として恋人から嫌われていると思ったり、相手に尽くしすぎる行動につながったりするのです。
仕事の成績や性格・容姿などを人と比べて落ち込みやすいなら、自信のなさから恋愛依存に陥っている可能性があります。コンプレックスも含めて自分と認められれば、依存から抜け出せる可能性があるでしょう。
恋愛依存症になってしまう原因
恋愛依存症は嫌われたくないという強い思いや、自信のなさと関係しています。
このような心理状態になってしまう理由は何なのでしょうか?恋愛依存症の原因になり得る過去の出来事を二つ紹介します。
昔の恋愛がトラウマになっている
恋愛依存症になってしまう原因には、過去のつらい恋愛が関係していることが多いようです。
大好きだった恋人にひどい裏切りをされたり、小さな失敗に対して嫌な言葉をかけられたりすると心が傷つきます。
過去の恋で負ったトラウマやマイナスのイメージは、簡単になくなるものではありません。現在まで傷を引きずってしまった結果、安心して恋愛に向き合えなくなっている可能性があります。
裏切られた体験をしたのであれば、相手が本当に自分を愛してくれているのか分からなくなりがちです。失敗した記憶に苦しめられているなら、取るに足りないミスでも嫌われるのではないかと考えてしまいます。
過去の恋で得た苦い体験は自信を削り、必要以上に相手を束縛する・無理をしてでも相手に尽くすといった行動の原因になるでしょう。
成功体験が少なかった
恋愛だけでなく、これまでの人生で成功体験が少なかった場合も恋愛依存症に陥りやすい傾向があります。
常に勉強や趣味・仕事で満足いく結果を得られたり十分に褒められたりしてきた人は、恋愛の相手から認められなくても自信を失いません。
しかし成功体験を積めずに過ごしてくると、恋人に頼られることで自信に価値を見いだそうとします。結果として常に相手の顔色をうかがい、よい評価を得る行動を取ろうと必死になってしまうのです。
特に、相手の要望をかなえたいと頑張りすぎている人は、自分を認める機会に恵まれていなかった過去が原因かもしれません。現在の恋人と付き合い始めるまでの暮らしを振り返ってみましょう。