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受験生の親なら知っておきたい第一種奨学金と第二種奨学金の違い

2020.12.15

奨学金制度を実施する機関として最も利用者が多いのは日本学生支援機構(JASSO)であるが、この奨学金は給付型と貸与型のほかにも、利子の有無などによって「第一種」と「第二種」に分かれていることをご存じだろうか。

今回は「第一種」と「第二種」の奨学金の採用基準やその中身について分かりやすく説明していく。

日本学生支援機構(JASSO)とは

公益法人や地方自治体、各大学など奨学金制度を実施している機関は数多く存在するが、その中でも最も多くの学生が利用しているのが日本学生支援機構(JASSO)である。

日本学生支援機構は2004年に設立された独立行政法人であり、それまで国の奨学金事業を運営してきた日本育英会が改編され、奨学金事業など学生支援事業を総合的に実施する文部科学省所管の独立行政法人として引き継いだ機関である。すなわち、日本学生支援機構の奨学金は公的な国の制度である。

【参考】日本学生支援機構(JASSO)について|日本学生支援機構の沿革

奨学金制度とは

奨学金制度とは、経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行い、また、経済・社会情勢などを踏まえて、学生などが安心して学べるよう、「貸与」または「給付」する制度である。

日本学生支援機構の奨学金にも、「貸与型(第一種、第二種)」の奨学金と「給付型」の奨学金が存在する。

【参考】独立行政法人日本学生支援機構|JASSOの奨学金とは

給付型奨学金

給付型奨学金とは、文字どおり“給付”されるので、返済が不要な奨学金である。これまでも給付型奨学金の制度は行われていたが、令和2年度(2020年度)から新しい制度がスタートした。

経済的理由で大学・専門学校への進学をあきらめないように、2020年4月に進学・進級する学生から、給付奨学金の対象者が広がり、世帯収入の基準を満たせば、成績だけでなく、しっかりとした「学ぶ意欲」があれば支援を受けられるようになった。

すなわち、成績(評定)だけを見るのではなく、面談やレポートなどを含めて「学ぶ意欲」を評価していくことになったのだ。また、給付型奨学金の対象となれば、給付奨学金とは別に、大学・専門学校などの授業料・入学金も免除または減額される。

【参考】独立行政法人日本学生支援機構|奨学金の制度(給付型)

貸与型奨学金|第一種と第二種

貸与型の奨学金には、第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)の2種類が存在する。

貸与型の第一種奨学金は特に優れた学生および生徒で、経済的理由により著しく修学困難な人に貸与することとなっており、採用基準が厳しくなっている。

【参考】独立行政法人日本学生支援機構|奨学金の制度(貸与型)

第一種奨学金(無利子)|採用条件は厳しい

第一種奨学金は無利息であるが、返済が必要な奨学金である。大学で受ける奨学金(予約採用)の大まかな採用条件は以下の通り。

【家計基準】: 生計維持者の収入・所得の目安は、3人世帯で給与所得が657万円、給与所得以外が286万円未満。4人世帯で給与所得が747万円、給与所得以外が349万円未満。5人世帯で給与所得が922万円、給与所得以外が513万円未満とされている。

ただし、収入条件は、世帯人数や給与所得かそれ以外かで細かく分かれているので、あくまで目安である。

【学力基準】: 高等学校または専修学校高等課程の1年から申込時までの成績の平均値が3.5以上。

高等学校卒業程度認定試験に合格した人または科目合格者で機構の定める基準に該当する人。

生計維持者(父母など、2人いる場合は2人とも)の住民税(所得割)が非課税で、以下のいずれかに該当し学校長の推薦を得られる人。
1)特定の分野において特に優れた資質能力を有し、進学先の学校において特に優れた学習成績を修める見込みがあること。
2)進学先の学校における学修に意欲があり、進学先の学校において特に優れた学習成績を修める見込みがあること。

【参考】奨学金の制度(貸与型)>採用基準>予約採用の奨学金の基準>大学で受ける奨学金の予約>第一種

第一種奨学金の貸与金額

第一種奨学金の貸与金額は、進学先が大学か短大か/専門学校なのか、実家から通うのか/一人暮らしをするのかといった学校の種類や通学環境によって月々の上限支給金額が決まっている。

以下は大学の場合の貸与金額を記した表であり、受け取りたい貸与金額は各自で選択することになる。

※自宅外通学の場合は、自宅通学の月額も選択できる。
※申込時の家計収入が一定額以上の場合は、各区分の最高月額以外の月額から選択する。

【参考】奨学金の制度(貸与型)>金額>第一種(利子の無いタイプ)>平成30年度以降入学者の貸与月額

第二種奨学金(有利子)|採用条件は緩め

第二種奨学金は、上限利息年3%の返済が必要な奨学金だ。実際の返済利率はその時々の経済情勢によって決定される仕組みとなっている。

採用条件は第一種よりも緩くなっている。

【家計基準】: 生計維持者の収入・所得の目安は、3人世帯で給与所得が1009万円、給与所得以外が601万円未満。4人世帯で給与所得が1100万円、給与所得以外が692万円未満。5人世帯で給与所得が1300万円、給与所得以外が892万円未満とされている。

ただし、収入条件は、世帯人数や給与所得かそれ以外かで細かく分かれているので、あくまで目安である。

【学力基準】: 高等学校または専修学校(高等課程)における学業成績が平均水準以上と認められる者
特定の分野において特に優れた資質能力を有すると認められる者
大学における学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められる者
高等学校卒業程度認定試験に合格した人または科目合格者で機構の定める基準に該当する人

【参考】奨学金の制度(貸与型)>採用基準>予約採用の奨学金の基準>大学で受ける奨学金の予約>第二種

第二種の貸与金額

第二種奨学金は、第一種奨学金とは大きく異なり、学校の種類や通学環境などに関係なく、2万円~12万円の中から1万円刻みで、希望する月額を自由に選択できる。

さらに、私立大学の薬学部や獣医学部へ進学する人にはさらに2万円、医学部や歯学部に進学する人にはさらに4万円と、最高月額の12万円から増額して借りることも可能になっている。

【参考】奨学金の制度(貸与型)>金額>第二種(利子が付くタイプ)

第一種と第二種の併用・併願も可能

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は併用・併願も可能になっている。例えば、第一種奨学金だけでは、修学の維持が困難である場合、第二種奨学金の貸与も併せて受けることが可能である。

【参考】第一種・第二種併用

当然審査に落ちることも。詳細な審査基準を確認しよう

これまで説明してきたように、奨学金には在学の状況や家計や年収の条件が定められており、誰でも受けられるわけではない。当然ながら、奨学金に申し込んでも、審査に落ちてしまうこともある。

奨学金の利用を考えている人は、日本学生支援機構(JASSO)の公式サイトにより詳細な採用条件などが掲載されているので、確認してみるといいだろう。

※データは2020年12月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。

文/praia

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