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20代でラインに乗り2次セレクトを突破して幹部候補になる人の特徴

2019.09.24

■連載/あるあるビジネス処方箋

 今回は、ラインに乗る社員をふるいにかける「2次セレクト」について私の考えを紹介しよう。前回の「1次セレクト」を扱った記事をご覧になっていただくと、一層に理解していただけると思う。中堅、大企業(特に金融、商社、鉄鋼、自動車、家電などのメーカー)を対象としたものであることは、あらかじめ断っておきたい。

【参考】https://dime.jp/genre/772098/

「2次セレクト」は業種や会社により違いはあるが、選抜される人は少なくとも2つのポイントをクリアすることが要件になる。1つは30代半ばから40歳前後にかけて、課長や部長になること。ごく一部に、30代前半もある。もう1つは、部下がいる部署の管理職になること。部下がいない管理職では「セレクト」されたとは言い難い。同期生で上位1割以内に入る、いわゆるトップエリートは部下が多数いる部署や伝統的に花形とされる部署に配属される傾向が強い。

一方で、セレクトに漏れた場合は40代半ばになっても、昇格できない人だろう。この年齢ならば、トップエリートの中には本部長や執行役員になる人もいる。50歳前後か、50代前半で役員もしくはグループ会社の役員になるのではないだろうか。

「2次セレクト」をすんなりとパスし、管理職になる人の共通項はどのようなものだろうか。私は、取材を通じて次の3点を感じ取っている。

• 20代後半から30代半ばにかけて、上司たちの引っ張りがある。この場合の「引っ張り」とは例えば、地方支社の営業部で一定の実績を残し、本社の営業本部からスカウトされるようなもの。

• 上司からの引っ張りのもと、仕事をするがゆえに、様々な支援を受け、比較的早い時期に予算や人員が大きなプロジェクトや仕事をまかされる。そこで、社内でも目立つ実績や業績を残す。

• 1と2を満たしているから、「控え目ながらも、確かな自信」を持ち、社内外で良好な関係をつくることができる。それが、さらなる信用を得て、一層に活躍する。

 3点は表裏一体のものであり、1から3が流れていくようになっている。1を満たすことができる人は、3までたどり着くのは「必然」ともいえる。特に重要であるのは、1だ。上司たち(直属上司が課長ならば、部長や本部長、執行役員など)から高く評価され、認められると、セレクトされる可能性は高くなる。時期は「20代後半から30代半ばにかけて」が多いが、実際は20代前半から後半までの間に、つまり、「1次セレクト」の段階で同期生の中では目立つ存在になっている人がほとんどだ。

 特に「処理能力」(時間内で仕事を手際よく処理し、レベルの高い結果を出すことができる力)が際立つ。ベースとなるのは、「話す力・聞く力」「書く力」「読む力」だが、これらの総合力が相当に高い。これらの力が同世代の中で突出して高い人は、仕事が安定する傾向がある。これが、上司たちの信用を得ることにつながる。

 中堅、大企業は、本音と建前で成り立つ。「終身雇用」「年功序列」を伝統的に大切にしてきたと言われているが、実際は、はるか前から「1次セレクト」「2次セレクト」を行い、幹部や中堅幹部を20代の早いうちから選抜してきた。そして、セレクトに漏れた人を1960∼70年代は「減量経営」と称して、90年代以降は「リストラ」の名のもとに淘汰や排除してきた歴史がある。「終身雇用」「年功序列」は数十年前から形骸化し、エリートを巧妙に選ぶ仕組みが機能していたとみるのが、実態に近いと思う。

 今後はふるいの仕組みが一段と巧妙になり、ラインに乗り、活躍する人が社内外ではっきりと見える時代になる。それを妬み、嘆く人も確実に増える。このような人に向けて、「先行きが暗いところに残るのではなく、もっと明るい未来に向けて、身の振り方を考えたほうがよろしいのではないですか?」と言いたいがために、経済界や大企業経営者は「終身雇用を守れない!」と口にしているのでないか、と私はみている。

 今後、ラインの存在は確実に注目される時代に入る。読者諸氏はいかがだろうか。

文/吉田典史

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