目次
空気清浄機は汚れがたまりやすい
部屋の空気をきれいな状態に保ってくれる空気清浄機は、空気がきれいになるぶん、機器の中には汚れがたまりやすいという特徴があります。
空気清浄機の内部に汚れがたまると、どのような影響が出るのでしょうか。まずは基本的な情報からまとめていきます。
吸い込んだ汚れは内部にたまる
空気清浄機が吸い込んだ汚れは、一体どこにたまるのでしょうか?この答えは、空気清浄機の仕組みを知ることで理解できます。
空気清浄機は、吸い込んだ空気をフィルターに通します。空気中のほこりやウイルス、カビの胞子などを絡めとることで、フィルターを通った後の空気をきれいにしているのです。そのため、空気はきれいになってもフィルターには汚れがどんどんたまります。
機能が低下するデメリットも
フィルターに汚れがたまった状態のまま空気清浄機を使用し続けると、空気清浄機の機能が低下する恐れがあります。
フィルターの網目に汚れが詰まると、空気を吸い込むために本来よりも多くの電力が必要になります。さらに、汚れが原因で悪臭を引き起こすこともあるのです。
汚れた空気清浄機の利用は逆効果
汚れた空気清浄機を使い続けると、きれいにしたはずの空気にカビなどのウイルスが放出されてしてしまう可能性もあります。
フィルターが汚れていると、そこを通る空気にカビやウイルスなどが付着してしまいます。せっかくの空気清浄機が逆効果にならないよう、こまめなメンテナンスがとても大切です。
空気清浄機はカビが発生しやすい
空気清浄機の内部にはカビが発生しやすいという特徴があります。なぜ空気清浄機にはカビが発生しやすいのでしょうか。カビが発生しやすい原因について、チェックしていきましょう。
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空気清浄機はカビが繁殖しやすい環境
空気中の目視できないゴミやほこりなどを吸い取る空気清浄機ですが、吸い込んだ空気の中に、カビの原因となる胞子が含まれているというのが、カビが繁殖しやすい一つの理由です。
5〜45℃くらいの温度で繁殖を始めるカビは、湿度60〜80%で盛んに繁殖するようになります。空気清浄機が吸い込む空気には、少なからず水分も含まれています。カビの繁殖にちょうどよい環境を与えてしまうのです。
なかでもフィルターは、もっともカビが繁殖しやすい場所です。この点を考慮しても定期的な掃除の大切さがわかります。
加湿器付きはカビのリスクが高まる
カビは、湿度が高いとそのぶん繁殖力が高くなります。そのため、空気清浄機に加湿器が搭載されているモデルは、通常の空気清浄機に比べるとさらにカビが繁殖するリスクが高くなります。
加湿器は、水を使って蒸気を生み出し部屋の湿度を高める仕組みです。当然、機器内部の湿度は高くなるうえ、蒸気を生み出すために温度も上がります。加湿器機能も兼ね備えている空気清浄機は、少し放置してしまうとすぐにカビが生えてしまうのです。
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空気清浄機の掃除の仕方
汚れをためたままにしてしまうと悪影響につながる可能性もある空気清浄機ですが、メンテナンスしたいときには、どのように掃除すればよいのでしょうか?
空気清浄機の掃除の仕方は、機械によっても異なりますが、基本的な方法や掃除箇所に違いはありません。掃除する際のポイントについて紹介します。
本体外側を水拭き
空気清浄機に汚れがたまりやすいのは機器内部、とりわけフィルターです。しかし、本体の外観も知らないうちに汚れてしまいます。まずは、本体外観に付いた汚れを濡れた雑巾や布巾で拭きとりましょう。
直接水をかけたり洗剤を使ったりはできないので注意が必要です。水拭きする際もしっかりと布巾を絞って、できるだけ水分が本体に残らないようにしましょう。
吸気口パネルとフィルターを掃除
本体外観の汚れを拭きとったら、次に掃除するのが吸気口パネルとフィルターです。空気清浄機においてもっとも汚れがたまりやすい場所がこの二つの部分だといえます。
吸気口パネルで目立つほこりなどの汚れは、掃除機で直に吸い取るだけでだいぶきれいになります。掃除機で吸い取りきれない汚れが付着している場合は、固く絞った濡れ雑巾などで拭きとりましょう。
フィルターにもいろいろなタイプがありますが、取り外せるタイプであれば、直接水洗いする方法が1番汚れを落とせます。頑固な汚れがこびりついているときは、洗剤などでつけおき洗いするのも効果的です。
加湿機能付きタイプは水垢を落とす
加湿器付きのタイプでは、加湿器トレーやタンクの部分に水垢が繁殖している可能性があります。本体からパーツを外せば水洗いできるものがほとんどですが、頑固な汚れや細かい部分についている水垢は、歯ブラシなどを使ってこそぎ落としましょう。
歯ブラシを使ってもなんとなくヌメヌメした汚れが取れない場合は、つけおき洗いも効果的です。本体に戻すときには、しっかりと乾燥させた状態で戻すのもポイントです。
空気清浄機の掃除頻度は?
空気中の目に見えないほこりやゴミを取り除いてくれる空気清浄機ですが、掃除する頻度は、一般的にどのくらいがよいとされているのでしょうか?
フィルターの掃除頻度や本体を洗うタイミング、パーツごとの掃除頻度についてチェックしていきましょう。
フィルターの掃除は2週間〜1カ月おき
空気清浄機のフィルターにはいろいろな種類があり、パーツごとにメンテナンス頻度も変わってきます。吸気口付近に設置されているフィルターは、ほこりなどで汚れやすいため『2週間に1回程度』の頻度で掃除をするとよいでしょう。
吸気口の内部、空気中の小さなゴミやほこりを取り除く集塵フィルターは『1週間に1回程度』の掃除頻度が適しています。吸気機能や排気機能が低下してきたと感じたら、頻度に関係なく掃除するのがおすすめです。
悪臭をふせぐ脱臭フィルターや加湿フィルターは『1カ月に1回』が目安です。
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フィルター交換の目安は?
近年は「10年間フィルター交換不要」などと謳われている空気清浄機が人気を集めています。しかし、空気清浄機が置かれている部屋の環境や、日々のお手入れによっては、10年以内にフィルターの寿命が来てしまうこともあるのです。
一般的には、空気を清浄する時間が購入時の倍以上かかる、悪臭がなかなか消えないと感じるようになったら、フィルターの交換時期といえます。
月に1度は本体の水洗いがおすすめ
フィルターだけでなく本体の掃除も大切です。本体の掃除は『月に1回程度』が目安とされています。本体を掃除する際は、中のフィルターもまとめて掃除する効率的です。
月に1回は本体の水洗いも含めて徹底的に空気清浄機を掃除することで、きれいな状態を維持できます。
加湿器付きは毎日水を取り替える
加湿器付きの空気清浄機を使用する場合、忘れずに行いたいのが『毎日水を取り替える』ことです。加湿器の水をそのまま放置すると、タンク内の水に雑菌が繁殖してしまいます。そうなると、雑菌が含まれる蒸気を放出してしまうリスクが高まるでしょう。
蒸気やタンク内の水に雑菌がたまると、水垢やカビが繁殖する原因にもつながります。加湿器の機能が搭載されている場合は、毎日きれいな水に取り替えることを忘れないようにしましょう。
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