自宅の庭に彩りが加わり、新鮮な野菜を収穫できるため、家庭菜園に憧れを抱く人は少なくない。しかし、実際にやってくると様々な困難が伴うのもまた事実だ。
そんな家庭菜園を含む野菜に関するアンケート調査が今回、タキイ種苗株式会社により全国の20代以上の男女600名を対象に行われたので、その結果を紹介していきたい。
「野菜好き」の大人、9割を超える!
野菜が「大好き」(39.3%)、「どちらかといえば好き」(51.0%)な大人は、合わせて90.3%となり、前年度から4ポイント増で、9割を超えた。特に「大好き」が4.1ポイント上昇しており、野菜好きの大人が増えているという結果になった。
「好きな野菜」令和初の栄冠は「トマト」に!
大人の好きな野菜では、「トマト」(68.2%)が11年連続で1位となり、2位の「たまねぎ」(65.3%)とともに安定の人気を示した。「とうもろこし」(65.2%)は前年度から6.5ポイント増で、トップ3入りを果たしている。
7位「アスパラ」(59.2%)は5.9ポイント増、8位「さつまいも」(58.5%)は7.2ポイント増と、ともに大幅にスコアを上げ、昨年度のランク外からトップ10入りとなっている。一方、「白菜」「きゅうり」がランク外となった。
「セロリ」「ゴーヤ」が苦手な野菜のトップ2
大人が嫌いな野菜は、1位「セロリ」(24.3%)、2位「ゴーヤ」(20.3%)だった。ゴーヤは昨年度より7.5ポイント減となり、嫌いな人は2割にとどまっている。
「嫌いな野菜は特にない」(37.8%)は昨年度より5.6ポイント増となり、ポイントで見ると嫌いな野菜がない人が増えていることがわかった。
野菜を選ぶ際に最も重視するのは「新鮮であること」
野菜を食べる際や購入する際に重視するポイントとしては、「新鮮であること」(76.7%)が最も多く挙げられた。
2位の「価格の安さ」(64.2%)は、特に20代男性(80.0%)と30代女性(74.4%)の割合が高く、若い世代・子育て世代で価格面を重視する人が多い結果となった。
約9割が「野菜摂取を重視」の一方、野菜を「十分に食べている」実態は16.7%のみ
野菜摂取の重視度では、「かなり重視」(33.3%)、「ある程度重視」(55.5%)を合わせて88.8%と、約9割に上り、昨年度から5.1ポイント増で、ほとんどの人が野菜摂取を重視していることがわかった。
その一方で、「野菜を十分に食べている」と実感している人は16.7%にとどまり、「かなり不足」(4.7%)、「やや不足」(23.7%)を合わせて28.4%と、野菜不足を実感している人が約3割いることが明らかになった。
野菜不足の一番の要因は「量を食べられない」、「値段が高い」
「野菜不足」を実感している人を対象に「十分に取れていない理由」を尋ねる調査が行われたところ、1位「量をたくさん食べられないから」(35.9%)は前年度から6.3ポイント増となった。
2位「野菜の値段が高いから」(31.8%)は4.5ポイント増となり、価格面がネックになっている様子もわかった。
5位の「野菜を十分に食べたり料理をするだけの時間がないから」(18.8%)は、3.1ポイント増で、忙しい現代人の様子と、野菜を十分に食べるには時間が必要であることがうかがえる。
また、4位「野菜をたくさん食べる料理方法がよくわからないから」(21.8%)、7位「どんな野菜をもっと食べたらよいか、よくわからないから」(13.5%)がそれぞれ微増しており、野菜をたくさん使う料理方法や、摂取すべき野菜についての知識が、野菜不足解消のためのひとつのカギになりそうだ。