ベビーカーを畳まず乗せることも可能!十分すぎる後席のスペース
ちょっと気になるのは、NAモデルの場合、ACCを含むオプションのスマートクルーズパックが選べず、液晶メーターのドライバー正面部分が真っ暗なこと(不自然で寂しい?)。ターボモデルでオプションのスマートクルーズパックを選択すれば、そこがACCの作動画面になるのだが、せめて、デジタル速度計をドライバー正面にもってくるなどの変更が必要だろう。
後席の広さはいまさら説明する必要がないほど、依然、広大(身長172cmの筆者がドライビングポジション背後で頭上に270mm、ひざ回りに最大355mm(後席スライド最後端位置)。しかし、見るべき点はそこではなく、フロアに対するシートの高さ=ヒール段差が先代の330mmから360mmに高まったこと。おかげでよりいす感覚の自然な着座姿勢になるわけだ。合わせて、後席足元フロア、室内高の余裕から、A型ベビーカーを畳まずに乗せることも可能である。
ただし、後席シートスライド最後端位置では、シート下の燃料タンクの出っ張りがあるため、足が引けない。足が引けないと、立ち上がり性が悪くなるのが難点だ。いすに座った状態で、足を前に投げ出した状態だと、立ち上がれないのと同じ理屈である。が、後席を少し前に出せばそれは解消する(筆者の場合、シートを約130mm前にスライドさせ、ひざ回り空間を220mmにセットすると足が引ける。後席のスライド操作がかなり重いのは要改良点)。ちなみにホンダN BOXはセンタータンクレイアウトによって、後席下に燃料タンクの出っ張りがないため、どの位置でも足が引ける。
ラゲッジスペースは開口部地上高590mm、奥行き260~460mm(後席スライド位置による)、幅875mm、最低高1040mm~とミニマムだが、後席をパタンと前倒しすれば、拡大したラゲッジフロア奥行きは1030~1200mm(後席スライド位置による)に拡大するから、2名乗車限定なら、大容量ワゴンとしても機能するから便利で頼りになるだろう。