上司とランチ中の基本マナーと評価を上げるためのワザ
メニュー選びの他にも、上司とのランチ中にやるべきことはある。ランチ中の基本マナーと評価を上げるためのワザを項目別に教えてもらおう。
「あくまでも上司は、自分にとっては目上の方。たとえ、毎日一緒に仕事をしていて親しい中であっても、目上の方に対する敬意あるマナーと行動を大切にしましょう」
●座る席
「当然、部下は下座ですが、たまたま上座の隣のテーブルが騒がしいグループの方々であったり、荷物をはみ出して置かれていたりするような、明らかな不具合が見てとれるときには、『こちらの方がよろしいですか?』の一言があると、気が利くアピールになります」
●食事前の気配り
「テーブルにメニューがあれば、まず、上司にお渡しする。上司をお待たせすることのないように、さっさと自分のメニューを決めて、部下の自分が店員の方を呼んで注文します。
また、お水差しとグラスが置かれているようなお店では、部下がお水を上司にサーブします」
●上司より自分のメニューが先にサーブされ、上司から「先に食べろ」と言われたときの応対
「『先に食べろ』と言われたのであれば、『お言葉に甘えて、お先に失礼します』の一言を添えて、食べ始めます。くれぐれも固く辞退し続けて、上司に繰り返し『先に食べろ』と言わせないように気をつけましょう」
●食事中の注意点
「口に食べ物を入れたまま話さない。音を立てない、お箸で上司を指さないといった基本的な食事のマナーには、もちろん気を付けます。
加えて、上司との食事の際には、食べるスピードを合わせること。
また日ごろの癖で、スマホを見ながら、触りながら、食べてしまうことが無いように気をつけます」
●食事中の話題
「食欲を落としてしまうような、悲惨な話、つらい話、汚い話をしないことは常識ですが、職場の噂話や悪口、陰口などネガティブな話も避けましょう。
食事中には、双方の距離が縮まりますので、仕事の話をする絶好の機会でもありますが、一言、『仕事の件ですが、よろしいですか?』の確認をとってからにしましょう。
仕事の話が盛り上がって、いろいろな指示をいただいたりする場合は、『メモします』とお断りをして、しっかり記録し、くれぐれも食事後に聞き直す必要がないようにしたいですね」
●会計時
「上司から『ご馳走するよ』の一言がない限りは、伝票は、部下が手に取り、財布を取り出すなど、自分の分を払う準備をします。
上司がご馳走してくださるときは、そこで、上司が伝票をお持ちくださるでしょうから、きちんとお礼を伝えましょう。そして、上司が支払いをされる際に、お店にスペースがあれば、3歩ほど下がって上司のお財布が見えない位置で待つ。もしくは、スペースに余裕がなければ、お店の外で待ち、出てこられた上司に改めて御礼を伝えましょう」