冷蔵庫やテレビといった大型家電の中でも、「コンセントをさしてただ電源を入れるだけじゃダメ」なのが洗濯機。水回りを処理する「取り付け」工事をしないと、利用できない
この記事では、洗濯機を使うにあたって必須となる「取り付け」について、そこで起こりがちな問題とその対処法、施工業者の選び方や料金などを解説していく。
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そもそも洗濯機の取り付けって、自分でできるの?
結論を先にいうと、洗濯機の取り付けは自分でもできる。施工作業のうち、電源プラグを差し込んだり、アース線を取り付けたりすることで、悩むことはないはず。問題になるのは水回り、つまり「排水ホースと給水ホースの取り付け」だ。
業者に頼んで取り付けてもらう場合も、この2つで問題になることが多い。自分で取り付けるつもりがない人も、以下の水回りの取り付けにまつわる注意点をしっかり読んでおこう。
洗濯機を取り付ける! そのまえに蛇口を確認
洗濯機を取り付けるにあたり、まっ先に確認しておきたいのが「蛇口」だ。蛇口のタイプには、「万能ホーム水栓」、「洗濯機用ワンタッチ水栓」、「洗濯機用ストッパー水栓」などがある。
洗濯機用ワンタッチ水栓と洗濯機用ストッパー水栓の2つは、給水用ホースの先端についているアタッチメントを差し込むだけで接続できる。万能ホーム水栓は、4つのネジニップルがある取り付け用の部品を、ドライバーで取り付ける必要がある。
洗濯機を取り付ける位置に蛇口がない! そんな時は……?
専用の洗濯機置き場がない物件では、まれに蛇口自体がないこともある。この場合、どこか別の場所から、給水しなければならない。給水ホース自体をロングサイズのものに取り替えるか、既存のホースに継ぎ足して使う延長ホースを接続して、蛇口がある場所に接続しよう。
「排水」は洗濯機の取り付けの重要ポイント!
前述のとおり、給水や排水といった水回りの取り付け工事が必要なことが、ほかの家電との大きな違いだ。これらを失敗すると、水漏れなどの原因になるので注意したい。
洗濯機の設置場所に排水口がない!こんな時はどうする?
洗濯機を置く場所に排水口がない時は、ほかに排水できる場所を確保する必要がある。室内であれば、浴室などが良いかもしれない。排水ホースを延長して、排水場所を確保しよう。
洗濯機に排水ホースを取り付けるには?
設置場所に洗濯機用防水パンがあって、排水口もある場合は、「排水エルボ」という排水口に付いている部品に排水ホースを差し込んで固定すればいい。外れやすい場合は、ビニールテープなどで補強しておこう。
洗濯機用防水パン
排水エルボ
お風呂場に排水を! 洗濯機に延長用の排水ホースを取り付ける方法
排水口がない場合に使う延長排水ホースは、ホームセンターなどで市販されている。
様々なサイズの排水ホースに合うように、延長ホースの接続部分は段階的に太くなっているタイプがあり、これを適当なサイズのところでカットして、サイズを調節できる。排水ホースと接続したら、ビニールテープを巻いて水漏れを防止しておくといい。
洗濯機のニオイを防ぐ! 排水口に必須のトラップ取り付け方法
洗濯機の排水口には、下水の臭いがあがってこないように「トラップ」と呼ばれる水を溜めておく部品が設置されている。トラップに溜まった水が、臭いを防ぐ仕組みだ。しかし、このトラップがない簡易的な排水口も存在する。この場合、自分でトラップを設置することもできる。
このトラップは、大型のホームセンターなどで市販されており、接着剤やネジ、隙間を埋めるシリコーンなどを使えば取り付けられる。たただし、この作業はDIYの知識・経験がある程度ないと難しい。業者に依頼すると安心だだおる。
排水の次は給水!洗濯機の給水ホースをジョイントする方法
排水ホースを取り付けることができたら、次は給水ホースを繋ぐ作業だ。ここもミスがあると水漏れの原因となるので、慎重に行いたい。
「洗濯機用ストッパー付水栓」がある場合の取り付け方法
「洗濯機用ストッパー付水栓」がある場合、給水ホースの取り付けは差し込むだけなのでとても簡単だ。給水ホースが外れてしまっても、自動的に水が止まるので、水漏れのリスクが低い。
水漏れしてる? 洗濯機の給水ホースの取り付け時のチェックポイント
洗濯機の給水側から水漏れをする場合は、4つネジニップルの取り付け不良が原因となっていることが多い。ネジの緩みやニップルの状態を確認しよう。
とくに引っ越しなどで古いニップルをそのまま持ってきた場合、ニップルや中のパッキンが劣化していて水漏れが起きる可能性もある。その場合はニップルを交換しよう。
やっぱり自力でやるのはムリ!洗濯機の取り付けを業者に依頼する方法
ここまで洗濯機取り付けの際の注意点を述べてきたが、この作業は施工業者に依頼すればより安心だ。
依頼先は引越し業者、水道工事業店などがある。「洗濯機 取り付け 市区町村名」でネット検索すると、比較サイトなどもヒットするので、参考にしてほしい。
いくらかかかるの? 気になる洗濯機の取り付け料金
洗濯機の取り付けを業者に依頼すると、いくらぐらいかかるのだろうか? 料金は業者や洗濯機の種類によって異なるが、3000円から9000円程度が相場だ。乾燥機能が付いていたり、ドラム式だったりすると料金が高くなる傾向がある。なお、これらは基本料金で、設置場所によっては追加料金が発生する場合もある。
出典:ヤマトホームコンビニエンス
【参考】ヤマトホームコンビニエンス
洗濯機取り付けが無料になる! そのケースとは?
業者に依頼しても、取り付けが無料なケースもある。それは、洗濯機を新たに購入した時や、引っ越しの時などだ。ただし、有料オプションの場合もある。
電気屋で新たに購入した洗濯機取り付け費用はいくらになる?
前述したとおり、電気屋で洗濯機を購入した時は、取り付け費用が無料になることがある。ただし、ネットショップで購入した場合は、引き渡しのみのケースもある。室内への搬入や取り付けは有料のケースもあるので、事前に確認しておきたい。
即日対応は可能? 洗濯機の取り付けで確認しておきたいこと
洗濯機は日常的に使う家電だけに、取り付けはできるだけ早いほうがいい。業者に依頼する場合は即日対応が可能かどうか、実際に取り付けてもらえるのに何日かかるかも必ず確認しよう。
洗濯機の取り付けは、今住んでいる物件によって方法が異なってくる。洗濯機を購入したり、引っ越しをしたりする時は、取り付け先の情報を聞かれることも多い。自分で取り付ける場合ももちろん、給水・排水部分の方式をしっかり把握しておこう。
文/ねこリセット