洗濯機は身近な家電のひとつだが、進学や就職、単身赴任などで初めての一人暮らしをするときは、使い方がわからずにとまどう人もいるのではないだろうか? この記事では、洗濯機の回し方の基本的な知識やお手入れ方法を解説する。
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初心者でも大丈夫! 洗濯機の基本的な使い方を学ぼう
洗剤の選び方やすすぎの回数など、まずは初心者が押さえておきたい洗濯機の基本的な使い方をご紹介しよう。
洗濯機の回し方の基本①:洗剤の選び方
洗濯洗剤は、成分によって洗浄力が異なる。食べこぼしや皮脂汚れが気になるときは、洗浄力が高い弱アルカリ性洗剤を、軽い汚れであれば衣類を痛めにくい中性洗剤を使おう。
洗濯機の回し方の基本②:柔軟剤を入れるタイミングは?
柔軟剤は、すすぎ後に入れることで効果を発揮する。柔軟剤の投入口がある洗濯機は、スタートボタンを押す前に、柔軟剤用投入口に入れておけばOK。自動ですすぎ後に柔軟剤を投入してくれる。
洗濯機の回し方の基本③:洗濯の水量
洗濯機は、「洗濯物の重さ」に対して水量が決まる。水量は多すぎると汚れ落ちが悪くなるし、少なすぎると洗剤が残ってしまう。最近の洗濯機はエコ仕様で自動モードは水量が最低限になることが多い。洗剤残りなどが気になる場合は、手動で水量を調整しよう。
洗濯機の回し方の基本④:すすぎの回数
洗濯機のすすぎの回数は2回が基本だ。しかし現在は、洗濯機も洗剤もすすぎ1回に対応したものが増えている。使用する洗剤に合わせて、すすぎの回数を選ぼう。
洗濯機の回し方の基本⑤:蛇口は毎回閉めるべき?
洗濯機に給水する蛇口は、開きっぱなしにしておくと金具に負担がかかる。地震などが起きて、床を水浸しにしないとも限らない。旅行などで長期間使わないときは、蛇口を閉めておこう。
洗濯機の回し方の基本⑥:風呂水は使える?
風呂水を使うと節水になる上に、水の温度が高くて汚れ落ちが良い。しかし、入浴剤を使っていると、洗濯物に香りや色移りの可能性があるため使用を控えたほうがいいだろう。
洗濯機をから回しで掃除するやり方
洗っているのに洗濯物に臭いが残っているように感じたら、それは洗濯槽が原因の可能性がある。以下のやり方で、洗濯槽を掃除してみよう。洗濯槽の見えない汚れがゴッソリ取れる。
【掃除方法】
[1]洗濯槽を空にする。
[2]洗濯層に40℃~50℃の湯を高水位でため、酸素系漂白剤をお湯10ℓに対し100g投入する。
[3]5分ほど洗いモードでから回しする。
[4]脱水せずに一晩そのままつけ置く。
[5]浮かんでいるゴミをネットですくったあと、洗い~脱水をする。
[6]ゴミがなくなるまで洗い~脱水を数度繰り返す。
上記はあくまで基本の掃除方法で、機種や使用する洗剤によって異なることも。説明書等をチェックしよう。
洗濯機の洗剤の適切な量は?
参考価格:540円
洗濯洗剤の適切な量は、洗濯機の機種や使う洗剤で変わる。洗濯機の画面表示や取扱説明書、洗剤のパッケージで確認しよう。
【参考】洗濯機の洗剤の量はメーカーの規定値以上に入れてもいい?
ドラム式洗濯機の洗剤量は表示と違うことがある
ドラム式洗濯機の多くは、「0.9杯」というように洗剤量が表示される。しかし、洗剤はメーカーによって濃度や成分が異なっていたり、キャップ一杯の大きさが違っていたりする。そのため、使う洗剤によっては洗剤量を調整しなければならないことがある。
毛布を洗濯機で洗う時の洗剤量
「毛布モード」や「大物洗い」などのコースで洗う場合は、通常の洗濯コースとは別でコースごとに水量や洗剤量が指定されていることが多い。取扱説明書を確認しよう。
パナソニックの洗濯機の洗剤量
※「NA-VX9900L」取扱説明書より
パナソニックのドラム式洗濯機最新モデル「NA-VX9900L/R」。その取扱説明書に記載されている洗剤量は上記の通りだ。
日立の洗濯機の洗剤量
※「BD-NX120C」取扱説明書より
日立のドラム式洗濯機最新モデル「BD-NX120C」。その洗剤量は上記の通り。
【参照】洗濯機取扱説明書検索(日立)
東芝の洗濯機の洗剤量
※「TW-127X7L/R」取扱説明書より
東芝のドラム式洗濯機最新モデル「TW-127X7L/R」。その洗剤量は上記の通り。
【参照】洗濯機取扱説明書検索(東芝)
洗濯機の洗剤の正しい入れ方
洗剤投入口がある洗濯機は、投入口から洗剤を入れよう。粉末洗剤は溶け残りを防ぐために、ぬるま湯で溶かしてから入れるのがおすすめだ。ジェルボールは洗剤投入口ではなく洗濯槽に直接入れよう。
洗剤を入れる場所がない洗濯機はどうする?
洗剤投入口がない洗濯機は、注水後に洗剤を直接入れよう。スタート前の段階で洗剤を衣類に直接回しかけてしまうと、洗剤が万遍なくいき渡らない。さらに、衣類を痛める原因にもなるので注意したい。
洗濯機の洗剤を入れる場所を間違えた時の対処法
洗剤を間違えて柔軟剤の投入口に入れてしまった場合、そのまま放置すると柔軟剤のタイミングで洗剤が投入され、洗濯物に洗剤が残ってしまう。すぐにケースを取り外して洗い、すすぎと脱水を2~3回やって洗剤を取り除こう。
洗濯機の洗剤を入れる場所はこまめに掃除しよう
洗剤を入れる場所は、湿気がこもりやすく菌が繁殖しやすい。洗剤の残りカスが付着したままだと不衛生なので、定期的に掃除しよう。洗剤がこびりついて取れない時は、ぬるま湯で流し歯ブラシでこすれば落としやすい。
洗濯機の洗剤を入れる場所にカビが生えてしまったら?
洗剤投入口にカビが生えてしまった時は、市販のカビ取り剤を使用しよう。泡タイプが液だれしにくく使いやすい。使用後は、カビ取り剤が洗濯機に残らないように、洗剤投入口を水で洗い流したあと、洗濯機をから回しするといい。
洗濯機の基本的な使い方を身に付ければ、衣類を痛めずより効果的に汚れを落とせる。初心者の方はもちろん、洗濯に慣れている方もこの記事を参考に、改めて自分の洗濯機の使い方を見直そう。
文/ねこリセット