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パワハラをする人は極端に〝自己愛〟が強い傾向あり

2019.05.01

 次に、なぜ、このような不可解な行為をとるのか、その背景を私の観察を通じてあぶりだしたい。

1、自信がない

なぜ、常に優位であろうとするのか、自分のミスや過ちを認めようとしないのか。私の推察なのだが、自分に自信がないからなのだと思う。たとえば、相手よりも数ランク上の実績があるならば、勝ち誇ることはしないだろう。そもそも、意識すらしないのではないか。この人たちは少なくとも、揺るぎない自信をもっている可能性は低い。自信に満ちた強い自分でないと、自分が不安になり、仕事すらできない心理になるのだと思う。

2、動揺に耐えられない

常に優位であり、勝たないと、周囲から軽く扱われたり、否定されると思い込んでいるのではないか。過ちやミスを認める自分を周りはバカにすると思っているフシがある。実は、「常に正しい」と言い張るから「大人げない」と軽く扱われることに気がついていない。その意味で、多くの人とは感覚がまるで違い、怖いほどの幼稚であるのだ。

成人するまでの間、特に家庭教育で常に勝つこと、優位であることを教育されてきたはずだ。親からの期待が過剰で、大学受験まではそれにある程度は応えたのかもしれない。しかし、会社という集団生活の場においては、これが災いする場合が少なくないことに気づいていない。特に規模の大きい組織では、人が多数いるために、摩擦が絶えなくなる。ちなみに、「自己愛」が極端に強い人が目立つは中小企業である。

3、「攻撃」しかできない

この人たちが周囲を盛んに攻撃するのは、「攻撃」の効果をこれまでの人生で意味があると思う機会がある程度あったからにはずだ。たとえば、学生の頃に周りにからんだり、けなしたり、揚げ足をとったりしたときに厳しい反撃を受けなかった可能性が高い。より正確にいえば、集団生活になじめずに、輪の中にあまりいなかったのだろう。たとえば、大学生であっても、友人や知人が少なく、比較的、さびしい生活を送っていたのではないだろうか。だから、人との精神的な距離を保てない。「こういうことを言えば、こうなるだろう」と具体的に想像することがなかなかできない。

さらに言えば、「攻撃」するしか、この人たちを守るものがないのだ。人から愛されたり、称えられたりして、共存する発想や意識に相当に乏しい。だからこそ、「自分を認めてくれ!」と言わんばかりに周囲をけなしたり、軽く扱い、自分を高く位置づけようとする。ある意味で、気の毒な人たちでもあるのだ。

4、ゲーム感覚で「攻撃」を繰り返す

相手を否定したりして排除するのは、ゲーム感覚である。おもしろおかしくしているはずで、反省する可能性はおそらくゼロだろう。むしろ、誇らしげに思うのではないだろうか。私が取材をした中堅企業の40代後半の管理職の言葉を借りると、「パワハラをする自己愛の強い人は、ゲーム感覚。剣でうまくいかないから、今度は銃にしてみよう」という発想で相手を潰していく。常に「自分が正しく、相手が悪い」という感覚しかもてないから、目の前からいなくなるまで攻撃をする。本人は、それを「正しい」と信じ込む。そして、今度は新たな相手を見つける。この繰り返しをする中にしか、心の平穏を保てない。おそらく、ある面では極端に気が小さく、メンタル面でも弱いのかもしれない。

文字数の制約があるので、今回はこれで終えよう。次回は、続編を紹介したい。パワハラをする人の極端な「自己愛」について深く知りたい方は、「他人を攻撃せずにはいられない人」(著 片田珠美、PHP研究所)をぜひ、お読みいただきたい。私は、この本はその意味ではバイブルだと思う。

文/吉田典史

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