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ラインから外れた40代、50代社員が酒の場でよく口にする言葉

2019.04.24

「序列」や「ランキング」に敏感

 ラインから外れる40~50代の社員の愚痴に感化され、こちらが話に合わせようとすると、興奮し、怒り始める。たとえば、その会社の新卒時の入社の難易度が、「全国紙やテレビのキー局、出版業界の上位1~5社に比べてランクが下がる」などと言うと、顔色が変わる。そして、「そんなことはない!」と否定する。ついさきほどまで、散々とこき下ろしていたのに突然、愛社精神の塊になる。実は愛しているのは会社ではなく、自分である可能性が高い。つまりは、自己愛である。社内の昇格をめぐる競争で負け、傷ついた自分を癒してくれるきっかけや場が欲しくて仕方がないのだろう、と私は推察する。

 この人たちは、「序列」や「ランキング」にすさまじく敏感である。おそらく、10代の頃に成績がよく、難易度が高い大学の試験に合格した「成功体験」が忘れられないのだと思う。酒の場で、大学受験の話になると、もっとも雄弁になり、輝いている。だが、新卒時に一流企業を次々と不採用になったりしたことは忘れてしまっているようだ。泣かず飛ばずの現在も振り返らない。「自分には、自分が期待するだけの能力がないのだ」とは思いたくないのかもしれない。

 最後に。私はフリーランスであるから、こういう人たちからお酒に誘われると、断ることはほとんどしない。受注者である悲しい性かもしれない。それでも、密かに思うことはある。こんな人たちが「部下がいない管理職」や「部下数人の名ばかり部長」、「いつまでも役員にはなれない部長」をしているのは、様々な意味で損失に見える。人件費はもちろん、負の波動(エネルギー)、20~30代の社員や取引先、クライアントなどへの悪影響だ。

 あくまで私が接してきた限りだが、ラインから外れる40~50代の社員が酒の場で口にする不満、泣き言、愚痴からは「独特の負のエネルギー」しか感じ取れない。20~30代の人は、こういう先輩たちからお酒の場に誘われたとしても、参加しないほうがいいのかもしれない。どうか、読者諸氏も気をつけていただきたい。

文/吉田典史

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