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入社6年目社員の本音「相手に〝伝わった〟つもりではダメ」西武ライオンズ・鈴木剛人さん

2019.04.23

■あなたの知らない若手社員のホンネ~株式会社西武ライオンズ/鈴木剛人さん(34才、入社6年目)~

 いろいろな職種で奮闘する若手社員を紹介しているこの企画。今回はプロ野球球団の職員の紹介。プロ野球の球団の職員は総じて100名ほど。新卒を育てるより即戦力として、中途採用者が圧倒的に多い業界だという。そんな事情から今回紹介する鈴木さんの年齢は30代。プロ野球球団の職員はどんな仕事に奮闘しているのだろうか。

 シリーズ53回、株式会社西武ライオンズ 事業部アシスタントマネージャー ファンサービスグループ担当 鈴木剛人さん(34・入社6年目)。彼は始球式や試合後の球場でのイベント、ファン感謝デー等の企画を裏方として担ってきた。

29才で念願のプロ野球球団の職員へ

 高校時代は野球部で、ピッチャーでしたが3年の春にケガして、夢だったプロ野球選手は無理だ。でも将来的にスポーツに係わる仕事に就きたい。就活ではプロ野球球団の職員を目指しましたが募集がなくて。フィットネスクラブに就職し、インストラクター等の仕事に就きましたが、どうしてもプロスポーツのビジネスに携わりたかった。

 5年目で転職をしたのですが、その時もプロ球団の募集はなく、広告代理店に就職。営業のスキルを習得しながら、球団の募集があったらすぐに応募しようと。転職3年目に西武ライオンズ球団の職員の求人に出会えることができたんです。採用試験をパスし、29才でプロ野球球団の職員に採用されました。

 メットライフドーム(旧西武ドーム)を目にしながら、隣接する球団事務所に毎日通勤する。職場では「開幕だ」「交流戦がね」とかの言葉が飛びかう。新人選手の入団発表記者会見のカメラリハーサルでは、選手の代わりに僕がカメラのストロボを浴びたり。入社してしばらくは、憧れの野球選手を疑似体験しているような高揚した気分でした。

 配属先はプロモーショングループで、イベントプロモーションを担当しました。チームは毎年、優勝を争うわけにもいきません。僕が入社した14年は成績が振るわず、シーズンの終盤は最下位攻防戦のような状態でした。優勝が望めず観客数が減れば、売り上げは落ちます。球場が満員になれば選手のモチベーションも上がります。

 球場で何かイベントを開催して、集客につなげようと、部内で考えたのがブレイクしていた妖怪ウィッチを使ったイベントでした。「ようかい体操第一」を歌うDream5と、人気キャラクターが球場内に設けた特設ステージで、お客さんと一緒に歌い踊るスペシャルライブをやろうという企画です。

(小さな子供を遊ばせることができるメットライフドーム内のキッズパーク)

 僕ら事業部側は“スーツ組”ですが、球場でのイベントの実行はスーツ組だけでは不可能で、チーム、そして球団を運営する部隊と、三位一体の体制が不可欠となります。多岐にわたる関連部署に、確認を取る根回しが必要となってきます。

「試合終了後に特設ステージを作り、お客さんをグランド内に誘導し、イベントに参加してもらう。それはいいがステージはどこに設けるんだ?」

「試合後のグランド整備に影響がでないよう、外野でお願いしますよ」

「当日はかなりお客さんが来るそ。外野だけだとお客さんが溢れてしまうかもしれない」

 そこで、「ステージは外野の真ん中辺りに設けましょう。お客さんがステージをぐるっと囲む形にしたら、外野の収容人数を増やすことができます」と、イベントに関わる各部署の関係者に提案をして。8月中にはそんなステージ作りが了承され、広報と情報を共有しメディア対応も万事抜かりがないよう準備を進めました。

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