
2019年3月16日、埼玉県飯能市に『ムーミンバレーパーク』がグランドオープン。フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンが生んだ「ムーミン・シリーズ」の世界観を体感できるテーマパークは、本国のフィンランドにある『ムーミンワールド』に続いて2つ目。ムーミンファンならずとも注目のスポットだ。
ムーミンの物語の世界を忠実に再現したテーマパーク
埼玉県飯能市にある宮沢湖畔に広がる『メッツァ』。フィンランド語で〝森〟という意味のこの施設は、北欧のライフスタイルを体験できる『メッツァビレッジ』と、ムーミンの物語を追体験できる『ムーミンバレーパーク』の2つのエリアに分かれている。その総面積は23万6000㎡(宮沢湖の水面部分は含まず)。東京ドーム約5個分という広大なエリアは自然や北欧ムードに溢れ、ちょっとした旅行気分が味わえるスポットだ。
まず昨年11月9日に『メッツァビレッジ』がオープン。北欧ブランドの雑貨が揃うマーケット棟と、北欧や地産地消のメニューが味わえるレストラン棟をメインに、屋外レストラン、イベント広場、レンタルカヌーなどの施設が揃う。ココは入園無料。買い物したり、北欧のカフェメニューを味わったり、湖畔で寝転がったりと、のんびりして過ごせる。
『メッツァ』の地図。右側が『メッツァビレッジ』で、左側が『ムーミンバレーパーク』。
そして3月16日には、『ムーミンバレーパーク』がグランドオープン。ココの入園料は大人1500円で子供が1000円。このパークは、はじまりの入り江(ポウカマ)、ムーミン谷(ムーミラークソ)、コケムス、おさびし山(ユクシナイセット ブオレット)の4つのエリアに分かれている。
ムーミンと言えば、子どもの頃、テレビアニメで見たという人が多いだろう。筆者もそのひとり。入り口から奥に向かって進んでいくと、湖に突き出す形で、水浴び小屋が見えてくる。「これテレビで見た!」とテンションが上がる。小屋の中をのぞくと、魚を捕る網や雨靴、調理器具などが置かれている。
ムーミン谷のシンボルとなるムーミン屋敷はさらにこだわっていて、壁にムーミン一家の写真が飾ってあったり、ティーセットが置いてあったりと原作そのまま。そのほかにも灯台やスナフキンのテントなど、テレビで見たムーミンの世界が目の前に広がる。
灯台の中にはムーミンママが描いた花の絵が。原作に沿ってしっかり造り込まれている。