お互いに泣きながらの話し合い
目から鱗が落ちたというか、ショックだった。翌日チームリーダーと差しで飲みました。
「あなたが考えているより、今のチームの状況はひどい。そのことがわかっていますか。あなたも僕も今、取り組んでいる事業にきちんと向き合えていない」
まず僕らが再起することが大事だと、リーダーと膝つき合わせ、まっ、お互い泣きながら話し合いまして。翌日からリーダーと席を隣同士にして、話の流れを整理したり、お互いの一致を確認したりしながら、チームを引っ張っていったんです。
プロダクトは僕、リーダーは営業という形で改めてタッグを組みました。技術面はエンジニアが詳しいですが、僕の領分はマネジメントを担当し、プロダクトをより使い勝手いいものにするために、様々な企画を考えたりする役割で。
まず、約200万人のユーザーに対し、転職に向き合ってもらえるようなコンテンツを豊富に提供しようと、自社で運営するオンデマンドメディア内に記事を用意しました。例えば外資系を渡り歩いていたバリバリのキャリアウーマンが、灘の老舗の取締役になり、会社を躍進させた記事とか。Eightは名刺管理アプリですが、アプリの機能を使うとオンデマンドメディアのキャリアアップや転職に、向き合ってもらえるような記事を見ることができます。
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採用に関する新しいプロダクト、「Eight Career Design」がスタートしたのは今年の1月下旬。現在、数十社に導入していただき、滑り出しは上々です。
https://materials.8card.net/for-company/career-design/
入社して4年。ビジネスは事前にはっきりとした回答がわからないと実感しています。だからこそまず、自分で物事を作り出していく。年上のメンバーも納得させて牽引していくような姿勢が、身についた気がしています。
取材・文/根岸康雄
http://根岸康雄.yokohama