1月4日、アマダイを狙って初釣りに出かけた。4日は金曜日とはいえ、仕事始めは7日からの会社が多く、船が混み合うのは必至だ。リタイア釣り師は7日以降の平日に行けばいいのだが、昨年の納竿予定日が悪天中止となり、11月下旬以降釣りをしていない。禁断症状は出ないものの、腕がうずくし4日の予報は好天、満船覚悟の釣行と相成った。
釣友の正林さんと、デカアマ(50cm級のアマダイ)狙いで有名な、葉山あぶづり港のたいぞう丸に向かう(約1年前のたいぞう丸釣行記はこちらを参照)。その正林さん、年末にアマダイ狙い、そしてハタ狙いで単独釣行を試みるも、ともにアタリひとつない惨敗だったという。「釣りは運次第」がモットーの正林さんなので、運がない日がたまたま2回続いたと考えればいいと思うのだが、「釣れる気がしない」と弱音を吐き、「今年はゴルフの回数を増やそう」と転向をほのめかす。
正林さんはことアマダイとなると滅法“運がよく”、いつも僕よりいい思いをする。その正林さんを打倒すべく、アマダイ専用竿を購入し、釣り具店店員氏いわく“アマダイ釣り最強の天秤”も手に入れた(この件については、昨年12月のこちらの記事を)。弱り目の正林さんに対して、釣りギアでパワーアップした僕、今回こそ“運は我にあり”だ。
最強の天秤。「天秤に付いた赤い玉」とは、どう見ても「黒」の誤植だ。ちょっと最強が不安になる。
正月から超満員の釣り船
4時半に我が家を出発して約1時間、渋滞もなく港へ着く。クルマは港にある数軒の船宿共同の大きな駐車場に駐めるのだが、この日はその数がハンパない。駐車場たるもの、たとえ何度切り返しをしようと、出たいクルマは出られるように駐めるものだと思っていた。ところが奥から、文字通りのすし詰め。多くのクルマが、自力では出られない。こんな駐め方、初めて見た。ほとんどの船が7時出港ながら、5時半の到着でこの状態だ。正林さんのクルマを駐めた位置は、ほぼ入り口付近。ということは、もう少し遅く着いたなら、駐車場を使えなかったかもしれない。
船宿に行き席取り用の座席表を見ると、アマダイ船2艘、合わせて約40席中、空いている席は4席のみだ。予約しての釣りなので船に乗れないということはありえないが、出船1時間半前でこの状況とは驚いた。船満席は必至だ。とはいえ想定内のことだし、天気も予報通り良好で、不満も不安もない。7時に港を出ると、右手前方に江ノ島、左手奥に朝日で赤く染まった富士山が見える。船は一路、デカアマが数多く潜む、城ヶ島沖をめざす。風が強いと城ヶ島方向には行かないのだが、この日の風なら大丈夫だ。