iPhoneのスリープモード中にWi-Fiは接続されている?
過去には「スリープ状態になるとWi-Fiが切れる」という不具合も起こっていたようだが、原則iPhoneのスリープモード中もWi-Fi接続は維持されている。加えて、モバイルデータ通信も接続状態だ。
それにより「メールを受信」「最新の位置情報を取得」などを行う。また、アプリをダウンロード中などにスリープモードに入っても、通信は途切れずダウンロードは進行する。
しかし、iPhoneを使用していると時に「思わぬアップデート(更新)」に悩まされることがある。容量無制限のWi-Fiを使用していれば問題ないが、使用上限がある場合には要注意だ。
「思わぬアップデート」を行わないようにするにはまず、「Appのバックグラウンド更新」の状況を確認することが必要。iOS10からは、「オフ」「Wi-Fi」「Wi-Fiとモバイルデータ通信」の3つから選択できるようになった。
もし、iPhoneのスリープ中に自動更新により容量を使用したくない場合には、「オフ」に設定し、面倒でも手動でアップデートを行うようにしよう。
【Appのバックグラウンド更新の設定方法】
1.設定>一般>Appのバックグラウンド更新と進む
2.「オフ」「Wi-Fi」「Wi-Fiとモバイルデータ通信」のいずれかを選択する
「オフ」以外を選択した場合には、更新を行うアプリを個別で設定することも可能だ。
iPhoneはアプリの起動中もスリープするのか?
スリープの時間を設定すると、ほとんどのケースでアプリを起動していても一定時間が経つとスリープモードに入ってしまう。
しかし、一部のアプリでは起動中にスリープモードにならないものがある。例えば、カーナビアプリ。毎回スリープ状態になり、その都度ロック解除をするのはとても面倒だ。その上、危険も伴う。そのようなアプリでは、アプリ側でスリープ状態にならないよう制御を行っているため、スリープモードにならないケースもある。
iPhoneでは、スリープモードとバッテリーの持ちは切っても切り離せない関係にある。iPhoneに長生きしてもらうためには、スリープモードを理解した上で、最適な設定を行ってほしい。ブラック企業ではないが「ブラックiPhoneユーザー」になってはならない。iPhoneにも優しく接し、休息を与えよう。
【参考】
取材・文/久我裕紀