小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

小田急電鉄7000形LSEラストランに密着!案内役を務めた車掌の最後の挨拶とは?

2018.11.25

小田急電鉄(以下、小田急)7000形LSEが2018年10月13日に“「ラストラン」という名の大一番”を迎えた。その続きをお伝えしよう。

参考

小田急電鉄7000形LSEラストランに密着!最後の花道はサプライズの連続だった

往路の快走を堪能したあとは

小田原の引上線に止まると、多くの乗客が4・8号車のトイレへ向かい、長蛇の列。車内イベントや昼食で動ける状況にないこともあったと思うが、乗客の多くは7000形LSE最後の走りを堪能したかったのだろう。以前、私が乗客として、別の鉄道事業者のツアーに参加した際、運転停車中にトイレへ向かう乗客が多かった。“特別な1日”は、7000形LSEの走りをじっくり味わいたいのだ。

“休憩時間”では、車内放送アナウンス体験を1号車にて再開する。

○フリー&台本(江ノ島線沿線在住の男性)

「1号車から11号車までのお客様、アナウンス体験に挑戦した2号車の乗客です。

わたくしは江ノ島線の沿線に住んでいるんですけど、今でこそ、専門的なロマンスカーがたくさん江ノ島線の沿線に入って来るんですけど、昔は30000形のEXEが中心で、展望席がついているロマンスカーは、とても特別なものです。思い出深い車両です。

今回のツアーに挑戦して、また、この体験にも参加してもらって、とてもありがたいです。また、このあと、ロマンスカーの車内放送も、読ませていただきたいと思います。

本日は、小田急特急ロマンスカーを御利用くださいまして、ありがとうございます。特急ロマンスカー〈あしがら37号〉箱根湯本行きです。途中停車駅は、町田、小田原です。町田には17時01分、小田原には17時39分、終点箱根湯本には、17時55分に到着いたします。

車内の御案内をいたします。座席を向かい合せにする際には、座席の背もたれを前に倒してから完全に変わるまで、まわしてください。化粧室とお手洗いは、4号車と8号車にございます。

公衆電話は3号車と9号車にございます。トンネルの中だと、一部使用できない箇所がありますので、あらかじめ御了承ください。

御用のお客様は、車掌がまいりますので、お知らせください」

松村車掌によると、特急ロマンスカー〈あしがら37号〉箱根湯本行きの台本は、約30年前(1988年頃)に使われていたという。当時は磁気式プリペイドカードの全盛期で、特急車両を中心にテレホンカード式公衆電話の設置が進められていた。

「列車」と「車両」

1・11号車では、当選者が運転台の見学を行なう。列車は鉄道営業法により、乗客の乗務員室入室が禁止されているが、それを可能にしたのはなぜか?(参考までに、車内放送アナウンス体験に当選した乗客は、車掌室の外で放送)

小田原到着前、広報が取材陣に解説した。

「今は“列車”なので、(引上線に)入ったら“車両”になります」

「ああ」(一同うなずく)

「“車両ならできる”ということです。営業線ですと、運転台は(鉄道営業法)で入れないということで」

鉄道に関心のない方にとっては、「列車と車両は同じじゃないの?」と思うだろう。実は鉄道業界にとって、「列車」と「車両」の意味が大きく異なる。

駅と駅のあいだを走行する列車。

「列車」というのは、駅、信号所、操車場といった停車場の外を運転する車両のこと(ただし、路面電車といった軌道は除く)。例えば、駅と駅のあいだを走行する車両は、すべて「列車」である。

車両基地にたたずむ車両。

一方、「車両」というのは、停車場外を運転する目的がない車両をさす。

例えば、車両基地や駅構内の留置線、引上線などに止まっている車両は、すべて「車両」である。

「特急ロマンスカー・LSE(7000形)さよならツアー」の場合、下りの新宿―小田原―引上線間、上りの引上線―小田原―秦野間は「列車」、引上線停車中は「車両」なのだ。

展望車つき特急ロマンスカーの運転席は、車内に設置されたハシゴを使う。

年季が入った運転席。定員は3人。

さて、7000形LSEの運転台は展望席の上にあり、まるで秘密基地のようなつくりだ。当選者ははしごを登り、覗き込むように見学する。運転席では珍しい“座椅子”で、運転士は足をのばすのが大変そうだ。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。