ソフトバンクはAndroidシフト?
房野氏:では、ソフトバンクはどうですか?
石野氏:ソフトバンクは今回、全部発表されていない感じがする。ロンドン風の端末が出るかも(笑)
法林氏:たぶん、それは確定だと思う。
石川氏:「AQUOS zero」はソフトバンクだけじゃないですか。で、「Pixel 3/3 XL」もあるでしょ。ソフトバンクがだいぶAndroidシフトしてきたなと。
石野氏:iPhoneの端末価格に上乗せするくせに。
法林氏:そのわりに「アメリカ放題」はiPhoneでしか使えない。
石川氏:端末ラインアップでいうと、Androidが増えてきている。Y!mobileで「Android One」がそこそこ成功しているので、そこに味を占めているのかな。
石野氏:やっぱりiPhoneの納入価格の高さが影響しているのかな。iPhoneよりAndroid端末の方がキャリアは儲かるって昔から言われている。
石川氏:いやいや、「iPhone XR」には1万5000円載せているじゃん(笑)
石野氏:だから、儲けを均等にするためには載せないといけない(笑)
石川氏:なんでああいうことをするかな。
房野氏:ソフトバンクのAndroidシフトの背景は……
石野氏:納入価格もあるし、iPhoneで差別化できなくなっている中で、Android端末だったらラインアップで差別化できると気がついたんじゃないですか。
法林氏:他のAndroidのメーカーから差別されているけどな(笑)
石川氏:うーん、なんでなんでしょうね。
房野氏:ソフトバンクショップは好調なんですか?
法林氏:全然ダメですよ。ショップではY!mobileしか売れないですよ。だから、ソフトバンクとY!mobileの共同販売のショップが増えてきている。
房野氏:ソフトバンクは高級機をそろえると?
法林氏:全然ダメですよ。端末をそろえてもダメ。高い端末を売る力は他社に比べてあるとは思うけど、でも、ソフトバンクのお客さんはそこがターゲットなのかといったら、ちょっと違うかなって感じがする。
房野氏:Y!mobileの「iPhone 6s」でいいと。
石川氏:今のソフトバンクはiPhoneユーザーがいっぱいいる。一方、Y!mobileって格安スマホってこともあるので、ファーウェイとかのAndroid端末を持っている人も多いんだろうなと。その人たちをソフトバンクの料金プランに移行させようと思ったら、Android端末が必要だよね、というのがあっての流れなのかなと。
石野氏:アップグレード先は必要ですよね。
房野氏:ユーザーがY!mobileからソフトバンクに移行すると、キャリアのメリットは?
石川氏:明らかにユーザーが支払う料金が増えるので、キャリアの収入が増える。
石野氏:4割高くなる(笑)
石川氏:そうそう。なので、Y!mobileとソフトバンクの両方の看板を挙げているショップがある。Y!mobileを契約したがっている人を、できるだけソフトバンクで契約させるということにシフトしている。
石野氏:契約にいったら、時間がかかると怒られる(笑)