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管理職が異動を通達する時によく使う言葉

2014.03.25

 春は、人事異動の季節。他部署や他の支社や営業所などに行くことを命じられた人もいるだろう。異動の話を受けた時、上司から何らかの説明を受けたはずだ。私も会社員の頃、10回近く、異動をした。いずれにおいても、上司から言われた話がある。だが、その話には、疑問を感じることが多かった。部下に異動を通達する際、上司はなかなか本音を言わないことがある。人事の話である以上、仕方ないのかもしれないが、部下として思い煩うことがある人もいるはずだ。今回は、異動の際、上司(管理職)がよく使う言葉について解説したい。私が会社員の頃に言われたり、労働組合の役員や人事コンサルタントなどに取材して、知り得たものの中で重要と思える言葉を選んでみた。

1.「●●●部(異動先)が君を欲しいと言っている」

異動先の部署の管理職から「〇〇君をうちの部署にもらえないか」という依頼があったから、上司としてそれを受け入れて異動させる決断をした、というもの。「○○君」とは、異動になる本人(部下)のことだ。実際のところ、そのような依頼があったのかどうかはわからない。そもそも、管理職の間だけで部員の異動を決めることができるのかどうかも疑問が残る。

 この言葉には「自分が君を追い出したわけではない」という上司の言い訳めいた言葉と捉えることもできなくもない。もしかすると、上司である自分が追い出したわけだが、それを口にすると口論になりかねないので、こういう表現をしているかもしれない。異動先の部署の管理職から「どうしてもうちの部署に欲しい」と依頼されたから、君のことを異動にしたという方向に話を持っていきたいのかもしれない。

 上司の真意がどこにあったのかは、異動した部署で早いうちにわかることだ。異動先で任される仕事の内容や、その責任などで見極められるはず。

2.「人事部が将来の幹部候補として広い視野を……と言っている」

 管理職からこんなことを言われたという話もよく聞く。「人事部の部長が、君を将来の幹部候補として育成したいと言っている。そのためにも、今のうちから広い視野を持ってもらいたいということで、今回、地方支社へ異動となった」。これも、実際のところはなかなかわからない。確かに人事部がこういった思いを持って、異動させようとしているのかもしれない。もしかすると、上司が悪く思われたくないから、人事部の考えであることを強調しているのかもしれない。

 本当に人事部が幹部候補として育成したいと考えているのなら、なぜ、同世代の優秀な社員が本社に残っているのに地方支社に行く必要があるのか、確認をしてみるのもいいだろう。ただし、明確な回答は返ってこない場合が十分考えられる。異動に関する真相は、わからないことが多いのだ。そもそも、人事部がその社員を幹部候補として育成しようとしているなら、明確な「出世コース」に乗せるはずである。このあたりは、社内事情をよくウォッチしていれば、わかるのではないだろうか。

【あるあるビジネス処方箋】管理職が異動を通達する時に使う言葉の真意

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