この時期、人事異動により後輩社員や、あるいは研修を終えて新入社員が配属される。ところが、20代の後輩から軽くあしらわれたり、バカにされている30?40代の社員がいる。中には、50代の社員もいる。取材でこういう先輩社員を観察していると、一定の共通項があることに気がつく。今回は、それについてを紹介しようと思う。
1.上司や先輩から軽く扱われる人
20代の社員なら、その多くは部署の実態やそれぞれの部員の仕事、さらにそれらのレベルを正確には把握していないケースが多い。20代後半になると、おぼろげながら見えてくるものがあるかもしれないが、それも40?50代と比べると、はっきり言って甘い。
20代はまだ、自分の仕事に対する自信もないだけに、上司や先輩たちの反応で、周囲の社員を判断する傾向がある。例えば、上司が「あいつは仕事ができないんだよな」と軽く扱うと、それになびくものだ。そして、表向きは合わせつつも、その社員から離れていく。上司からは、軽く扱われないようにしたい。
2.仕事のスピードが遅い人
20代社員は、仕事を完全にはマスターしていない。本人は「マスターした」と思っても、ベテランからすると、半人前であることに変わりない。自らの仕事のレベルが高くないから、周囲の人の力量を冷静に見据えることはまずできないのだ。その代わり、彼らは見た目で判断することが多い。例えば、仕事を処理するのが遅いと「この人はわかってないんだ」と見ることもある。そのスピードが職場の他の社員より遅いと、一段と軽く扱うようになる。やはり、仕事をする時はできるだけ早く終えるよう心がけたい。