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ライバルに先を越された時のモチベーションコントロール

2014.05.20

3.人事の「からくり」を理解する

 ライバルの人事に嫉妬して、やる気を失ってしまう人は、人事のからくりを心得ていないケースが多い。会社の人事とは、端的にいえば、相対評価。採用試験で、筆記や面接で1番の成績を収めたとしても、すぐに内定が出るわけではない。社長が「こんな奴は雇えない」と言えば、不採用になる可能性が高い。このあたりが、採用試験と大学受験との違いだ。配置転換、昇進、昇格、さらには、リストラなどでも、このように人事権を握る人たちの考えで、部下の査定は変わってくる。つまりは「光」も「影」も表裏一体であり、数年後どうなっているのかなんて、100%わからないのだ。

4.他の会社の人と話してみる

 他の業界や他の会社の人間と情報を交換することで、人事のあり方を広く捉えてみたい。程度の違いはあれ、ほとんどの会社の人事評価は相対的に決まる。決して大学受験のように単純明快ではないのだ。「光」の時期があるならば、「影」の時もあるのが、会社員。他社の人とじっくり話すと、そのような現実を思い知ることができるはず。日頃から視野はできるだけ広げておく必要がある。

5.仕事以外のことに目を向ける

 他人の人事などに嫉妬し、やる気を失う人は、目の前のことに心が奪われている状態だ。であれば、逆に、家族のことや友人のこと、趣味などにも目を向けるようにしたい。会社員を続けていく限り、人事で一喜一憂することは付き物。これは誰もが経験することだ。

 それが、不本意な人事であったとしても、長く引きずらないようにすることが大切。趣味などを持つと、精神状態などは早いうちに切り替えられる。この気持ちの切り替えが大切なのだ。この時期、同世代の社員の人事をねたんだり、うらやましく思えることがある。そのこと自体は問題ではないが、それでやる気を失ってしまうことだけは避けたい。来年はどうなるか、わからない。それが、会社の人事なのだから。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。著書に「封印された震災死」(世界文化社)、「震災死」「あの日、負け組社員になった…」(ダイヤモンド社)、「非正社員から正社員になる!」(光文社)など、多数。

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