また、良さを伝える一方で、どういう使い方ができるのかを提案することも不可欠。自社で料理教室を開催するほか、レシピを開発し自社のホームページ上で公開している。公開されているレシピは約120。レシピの開発はマーケティング部のスタッフが担当しているほか、不定期で開催されている全社員を対象にしたコンテストの優秀作品も掲載されている。なお、一番アクセスが多いレシピは肉じゃがとのこと。実際に使ったユーザーからは「ソースが料理に使えるんだ」「へぇ?」といった驚きの声が多いという。
レシピを開発する本社内のキッチン(左)と、レシピ開発を担当するマーケティング部の中野さん(右)。
レシピの一例。左上から順に肉じゃが、さばのうま煮、ぶり大根。
? レシピは社外からも募った。料理ブログのチェックポータル「レシピブログ」とコラボレーションし、2013年にレシピコンテストを実施。「ソースの日」である11月7日に結果を発表した。また、東京家政大学ともコラボレーションしてコンテストを実施、入賞作が公開されている。
このような販促活動の結果が、前述の販売成果に結びついている。企画当初は市場が予測しづらく、「希望的な販売数字は年間250万本」(佐藤氏)だったが、今のところ、売れ行きはほぼ希望通りに推移している。
興味深いのが、東西で売れ行きに差がないこと。ソースは、東日本では中濃ソース、西日本ではウスターソースやとんかつソースが好まれる傾向があるが、『ブルドック うまソース』に関しては全国各地で良く売れているという。