○東京メトロ
(1)南北線(全駅設置済み)を除き、これまで導入しているホームドアと同じ形式の可動式ホーム柵になる。
(2)ATOを導入する予定(丸ノ内線、千代田線北綾瀬―綾瀬間、有楽町線、南北線、副都心線は導入済み)。
(3)国と都から補助金をいただいている。
(4)半蔵門線は、表参道と錦糸町に大開口ホームドアを設置する予定。理由はATO 未整備時に設置するため。渋谷もしくは、押上で他社の乗務員から東京メトロの乗務員に引き継ぎ後、A線の表参道、B線の錦糸町は1駅目なので、ブレーキ操作に慣れていない可能性があるからだ。
大開口ホームドアを導入することで、乗務員がブレーキ操作しやすくするよう工夫する。
(5)ホームドアについて、1991年以降に新規開業した南北線はフルハイトタイプに対し、副都心線はハーフハイトタイプを採用した。
東京メトロによると、南北線開業後、千代田線分岐線と丸ノ内線にハーフハイトタイプのホームドアを導入した。ハーフハイトタイプのホームドアでも事故防止の実績があることと、フルハイトタイプに比べるとコストも抑えられることから、南北線以外はハーフハイトタイプのホームドアを導入している。
○東武鉄道
(1)未定。
(2)東上線池袋―小川町間以外で、TASC を導入する予定はない。
(3)全額自社負担ではない。
(4)500 系リバティは、設計の段階からホームドアに対応できるよう、一部考慮している。
参考までに、2018年5月26日に催行した「500系リバティ運行開始1周年記念ツアー」で、ホームドア既設駅の野田線柏と船橋に入線した。
【取材協力(順不同):東京急行電鉄、小田急電鉄、京王電鉄、相模鉄道、西日本旅客鉄道、東京都交通局、東京地下鉄、東武鉄道】
取材・文/岸田法眼
2018年9月7日、初の著書『波瀾万丈の車両』発売。