DIME MAGAZINE
マーケティングの強い味方、SNS
キャンドゥ広報担当の栗田梓未さんによると「エゴサーチも含めて常にSNSをチェックしています。その情報は積極的に活用し、デザインの修正や商品開発に役立てています」。それまでもHPなどに意見は寄せられたが、SNSから得られる情報は、より生の声に近いという。
「SNSでは、本当に思ったことを書きますよね。良いことも悪いことも、こうして欲しいという要望も具体的です。」（栗田さん）
例えば『折りたたみパイプ椅子型スマホスタンド』。本来はスマホスタンドなのだが、フィギュアを座らせるのにピッタリだとSNSで広がり売り切れ続出となった。予想外の展開にさぞ驚いたかと思ったが、担当の相内さんは最初からそれを狙っていたという。
「SNSや店頭でのリサーチで、近頃のコレクター需要を感じていました。そのため、本物により近づけようと、金型から作製しました」（相内さん）。実物同様、折りたためる細工は調整に時間がかかり、このパイプ椅子も開発に半年ほどかかったという。ほかにも、コレクター需要を見込んだ商品を多数開発している。その理由は「キャンドゥ同様、コレクターさんたちも、SNSで情報収集していることが多く、SNSとの親和性が高いためです」（相内さん）
つまり、SNSを利用することで商品開発を期待する声が届き、ニーズもつかみやすく、便利な商品を誰かが見つけ発信すると爆発的に拡散されヒット商品に育つという、好循環が生まれているのだ。
キャンドゥでは、珪藻土をいち早く取り入れたり、電子たばこグッズを開発したりと新ジャンルへの進出にも積極的だ。
「今後は、スマホゲームに使うものや、個人配送に関わるグッズなどが登場するのではないかと思います」（相内さん）
ますます進化する100円ショップの世界。今後も目が離せない。
商品部商品課バイヤーの相内裕貴さん。カテゴリーごとにバイヤーがいるがおのおの担当ジャンルが違い、扱う商品は重ならないという。
プライベートブランド「Do！STARS」のロゴマーク。この星がこだわりの品質の証。
ブルーライトカット付きスマホ用保護フィルムは売り切れ店続出のヒット商品。パッケージの色は対応機種の違いを表わす。多数の商品が並ぶ中、一目で識別するための工夫だ。
『ディスクタイプタッチペン』。必要な機能と付加価値となる機能。何を選んで何を捨てるか、常に選択を迫られる商品開発は、客のニーズを正確にとらえられるかが勝負だ。
キャンドゥとユーザーをつなぐ存在、はっ犬ワンドゥ。口癖は「ワンビリーバボー！」。好奇心旺盛で毎日の冒険は欠かさないらしい。
イメージを一新した店舗形態の「Oh！Me大津テラス店」。3色のイメージカラーで統一され、幅広の通路と低い什器で店内が見渡せる。
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